美々子ちゃんと菜々子ちゃん可愛い!……って、え? ページ8
私は今、傑くんが向かうはずだった任務を変わらせてもらいました。
と言っても、傑くんがこの任務を蹴ったからなんだけど。
なだめまくったら開きなおったらしく、非術師嫌いを自称しながらもちゃんと呪術師をやってます。
で、この任務ヤダとかいうようになり、その任務が私に回ってきたのですが…
「黙りなさい化物め!」
「やはり赤子の内に殺しておくべきだった!」
まさかのこの任務ー。
いや、土地神倒したしそろそろかなとは思ってたけどさぁ。
それにしても、改めて聞くとなかなかにクズだなぁ。
私は微笑みながら美々子ちゃんと菜々子ちゃんの前に立つ。
お互いを守るように抱き合いながら、小さく震える二人に、持っていた飴を一つずつ差し出す。
「食べてみて、甘くて美味しいよ。今まで頑張ったね、もう大丈夫だよ」
座敷牢を壊して二人を抱き上げる。
おそるおそる飴を頬張る二人。口に入れた瞬間に顔を輝かせているのを見たところ、たぶんこの子たちはろくにものを食べさせてすらもらえなかったんだろう。
本当に、一体どれだけ非道なことをこの子たちにしていたのだろう。
村の業の深さが良くわかる。
「なぜ化物にそんなものを?」
口々にお前も我々を傷つけるのか、化物の味方をするのかとわめく村人たち。
…本当にこいつらは…
ふわふわと二人の髪を撫でながら村人へ近づく。
怖がらせちゃってごめんね、だけど君たちを苦しめたこいつらに、【代わりに】復讐してあげる。
「この子たちが受けた苦しみ、あなた方も体験してみます?
この子たちの【身代わり】に。」
軽く肩に触れた瞬間、村人たちがその場に倒れこんで苦しみ出す。
それとは逆に、ミミナナが顔を上げる。
美々子ちゃんと菜々子ちゃんの痛みの【身代わり】になってもらった。
痛みに転げまわる村人たちを冷ややかな目で見下ろす。
「でも私、呪詛師になりたいわけじゃないですし、この程度で勘弁しといてあげますね。
私、優しいので。」
いつか前世で一番腹がたった煽りをかましてやったあと、痛みを自分に移してやる。(ミミナナに痛みを戻すわけにもいかないし。)
憎たらし気な彼らをおいて、さっさとその場を去る。
ざまあみろ。
私不死身だし!……って、え?→←私にとっては無茶じゃない!……って、え?
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あいすくりぃむとちょこれぃと(プロフ) - Wolf @ 元フェアリーさん» コメント感謝です!神と人とでは感覚が違うんでしょうね。神様的には100%善意です。朱雀は神様が考えたルールとか法則の抜け道をなんとか探し出してる感じですね。なお、ループしてる一番の原因が神様だってことは多分一生気づかない。神様は直接関わってこないので。 (7月21日 2時) (レス) id: b2ed5b6349 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりぃむとちょこれぃと(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!どうかお楽しみに…… (7月21日 2時) (レス) id: b2ed5b6349 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりぃむとちょこれぃと(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございますm(_ _)mもう少しだけ続きます…… (7月21日 2時) (レス) id: b2ed5b6349 (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - 神様が1番狂ってると思うのは私だけですかね・・・ (7月21日 2時) (レス) @page46 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
あ - 楽しみです (7月8日 21時) (レス) @page50 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいすくりぃむとちょこれぃと | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年4月29日 12時