推しの救済のためならば、たとえ火の中水の中(物理)！…って、え？【呪術廻戦】

私にとっては無茶じゃない！……って、え？ ページ7

理子ちゃんと黒井さんは外国に移住するらしい。

「Aー！手紙送るしメールも送るよ！だから、また会おうな！」

泣きそうな顔で理子ちゃんは飛行機に乗り込む寸前まで手を振っていた。
もっとも、飛行機に乗り込んだ直後にメールが届いたから、思わず笑ってしまったのだけど。

パパ黒は高専にちょくちょく来るようになった。本人曰く、
「適当にガキを転がすだけで金が貰えんだからそれに越したことねぇだろ」
とのこと。もっとも専属で働くのは絶対に御免らしい。

それはそうと、恵くんと津美紀ちゃんはとっても可愛かった。
凄くなついてもくれたし。
こんないい子たちをほっとくとか、マジで信じられん。


よーし、なんだかんだで理子ちゃんや黒井さん、パパ黒は救済完了したし、次は灰原くんだ！





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
土地神だけあってなかなかに強い。
攻撃をいなすので精一杯。反撃がなかなかできない。

自分に飛んできた呪力の弾丸を相殺しようとしたそのときだった。

「灰原！」

七海くんの切羽詰まった声があたりに響く。
攻撃で気を逸らし、その間に灰原くんを仕留めようと呪霊が向かっていく。

咄嗟に全力で灰原くんを蹴飛ばし呪霊の間合いから出させる。

「っ、朱雀先輩！」

泣き出しそうな灰原の声が聞こえ、一瞬の後、呪霊の爪らしきものが私の腹部を大きく抉った。

「かふっ…」

あまりの勢いに内臓が傷ついたのか、口の中いっぱいに鉄の味がひろがる。

吹き飛ばされそうになるも必死に足に力を込めて慣性を殺す。
そのおかげで、術式を発動できるだけ近づけた。

とん、と呪霊に抱き着くようにして動きを封じ、ニヤリと口元を歪めて囁いた。

「私の【身代わり】になって」

その瞬間、呪霊の腹部が大きく裂けた。




＿＿＿＿＿＿＿
「灰原と七海から聞いたよ、また無茶な戦い方をしたようだね」
「あいつらがギャン泣きしながら泣きついてきた時の俺の気持ちわかる？」
「またあんな無茶したらあんた任務に行かせないからね」
「僕、先輩が死んじゃったかもって思って、どうしようって…」

拝啓、私。今回も私に味方はいないようです。



「いや…別にいいじゃん私天与呪縛で不死身だし…」



「「「「「そういうことじゃない！！！！！」」」」」



怒られた。
ついでに夜蛾先生にも拳骨食らった。ぴえん。

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