極端！……って、え？ ページ37
なんと答えるべきか。私が高専に入学したのって正確には呪術師の家系だったからなんだけど。
でもきっと傑くんはそれじゃあ納得しないだろう。
……私が試行錯誤を繰り返している一番の理由はこのクソみたいな
「まあ色々あるけど、一番は大好きな人を守りたかったからかな。傑くんだって、最初はそうだったんじゃないの？そうでなきゃ、そんなダルい信念なんて湧かないじゃん。
だいたい、強者が弱者を守るなら、誰が強者のことを守るのさ」
「さっきからA妙に辛辣じゃないかい？」
「気のせい」
少し苦笑しながら傑くんは小さく頷いた。
「……そうだね。私も最初は家族を守るために呪術師になることを選んだ。
弱い人、非術師を守りたい、そんな信念があった。
……だからこそ、わからないんだ。非術師は本当に守るべき存在なのか」
「……傑くんって、極端だよね」
えっ、と傑くんがあっけにとられたような表情をする。
「きょ、極端なのかい……？」
「どう考えても極端でしょ。なんで1か100かしかないの？別に助けたい人だけ助けりゃいいじゃん。それこそ非術師で守るのは家族だけとかさ。嫌いな人のために君が心すり減らす必要ないよ」
助けたい人だけ助ける。それは私が何十回も繰り返し続けた中で出した一つの答えだった。
あれもこれもじゃまた巻き戻るだけ。だから私は原作に登場しない、所謂モブは切り捨てることを選んだ。
だって私も、朱雀Aという個体名が付いただけのモブなんだから。
モブは物語に必要ない。自分の世界に必要のない存在だから、切り捨てたって問題ない。
「……そっか、そうだね。私は、少し極端すぎたみたいだ。
ありがとう、A」
「ううん、私は何も」
相変わらずの困ったような笑顔で、でもどこか晴れやかな表情で傑くんは笑う。
きっとこれで傑くんは大丈夫。
さあ、最後の仕上げだ。
「黙りなさい化物め！」
「やはり赤子の内に殺しておくべきだった！」
「死ね」
ぐちゃり。
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あいすくりぃむとちょこれぃと(プロフ) - Wolf @ 元フェアリーさん» コメント感謝です！神と人とでは感覚が違うんでしょうね。神様的には100%善意です。朱雀は神様が考えたルールとか法則の抜け道をなんとか探し出してる感じですね。なお、ループしてる一番の原因が神様だってことは多分一生気づかない。神様は直接関わってこないので。 (7月21日 2時) (
レス) id: b2ed5b6349 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりぃむとちょこれぃと(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！どうかお楽しみに…… (7月21日 2時) (レス) id: b2ed5b6349 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりぃむとちょこれぃと(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございますm(_ _)mもう少しだけ続きます…… (7月21日 2時) (レス) id: b2ed5b6349 (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - 神様が1番狂ってると思うのは私だけですかね･･･ (7月21日 2時) (レス) @page46 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
あ - 楽しみです (7月8日 21時) (レス) @page50 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいすくりぃむとちょこれぃと | 作者ホームページ：なし
作成日時：2021年4月29日 12時
