推しの救済のためならば、たとえ火の中水の中(物理)！…って、え？【呪術廻戦】

思い出せ！……って、え？ ページ18

考えれば考えるほど、頭の中がこんがらがってぐちゃぐちゃになる。


優しい笑顔を浮かべる“お母さん”と、
「なんでそんな簡単なこともできないの」と冷たい視線を向ける“お母様”。


「アニメってやっぱり面白いよな」と悪戯っぽく笑う“お父さん”と、
ロクに顔を合わせたこともない“お父様”。


両親の顔が浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返している。



どっちが今(今世)の親？
どっちが前(前世)の両親？


そもそも前世の私、何してた？




　






なんで、前世のことを思い出せないの？
なんで、思い出せないことになんの違和感も持たなかったの…？



　






頭の奥に、何かが引っかかったような、
なにか大事なことを忘れているような、そんな感覚。


咄嗟に、思い出すしかないと、そう思った。




思い出せ、




私は一体何をしていたの？







その瞬間、かさりと乾いた音が鳴った。
メモ用紙を踏んでしまったようだ。


こんなメモ用紙、あったっけ？そんなことを考えながら、床に散らばったメモ用紙を拾い上げた。




　



＿＿＿＿＿＿＿息が、止まった。




【このメモ用紙はループに作用しないのかな

誰か助けて痛いよ怖いよ

何で私がこんな目に

何度も何度も繰り返してる

もう何度目なのかわかんない

悟くん傑くん硝子ちゃん助けて

もう何度目かわからないもう痛くないし怖くもない

前世のこともも思い出せない

どうでもい早く自由になりたい


早く死にたい】




メモ用紙をびっしりと埋め尽くす絶望の言葉。



「なに、これ、こんなの、知らない……」



頭がくらくらする。
こんなもの、書いた覚えなんてない。




＿＿＿＿＿本当に？





　






「あ、」







ノイズがかかったようなぐちゃぐちゃな光景。







「ああ、」






自分が今まで体験したループの数をあっさり飛び越すほどの大量の記憶。






「あああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！」









頭が割れそうなほどに痛む。

痛みなんて、随分前から感じなくなったはずなのに。
　







なんで忘れてたんだろう。





　




私は、“最初”は天与呪縛なんて持ってなかったのに。

昔の記憶……って、え？→←両親とかさー、……って、え？

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