五条悟の兄は悩みを抱えているようです。【呪術廻戦】

五条悟の兄は次期当主ではなくなったようです。 ページ3

弟が生まれた。俺が手に入れることができなかった【無下限呪術】を持って生まれてきた。
その上術式の情報がみえる【六眼】なんていうオプション尽き。

当然そんな弟をただの子供として上の腐った連中がほっとくわけもなく。
五条家で俺の存在は邪魔な存在でしかなくなった。
もっとも、相伝の術式じゃないのと弟が生まれるまで後継ぎ候補が俺しかいなかったってのもあったが。



だが俺の術式、【掏替呪法】はかなり稀であり、上の連中のいわゆる“都合の悪いもの”を処理するのにピッタリな術式だった。
だから俺は上層部に直でつかえる形となり、まあつまるところ事実上の勘当をされたってことだ。



それは次期当主は俺ではなく弟になった、ということでもあるんだが。



あってもなくても変わんないような術式のせいで殺される、なんてことにならず安心してはいるんだが、そんなことより一番思っているのは、なんのためにガキの頃から頑張って(死にかけて)きたのか、分からなくなった。ただそれだけ。



「この子は天才だ」
「この年でこれだけのことができるなんて、神童と言う他ない」

その言葉の裏にある物なんて初めから知っていた。

「嫡子の癖に相伝を継げなかったとは…」
「早々に見切りを付けるべきか」

でも俺は努力した。いつか、誰かが本当の意味で俺を認めてくれるだろうと。
相伝じゃなくても、努力さえすればいつかきっと認められる。
そう、信じてきた。





「お前はあの方々に認められたのよ」





ずっと欲しかった「認められた」と言う言葉が、こんなにも気持ち悪いと感じたのは後にも先にもあれ切りだった。

五条悟の兄は弟と引き離されたようです。→←五条悟の兄は承認欲求が強いようです。

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