初めまして、愛する君へ。

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駅まで2人で歩く。
海くんはゆっくりの私の歩幅に合わせてくれる。

それから駅に着いたら海くんが

「A電車酔いしない？大丈夫？」

と言ってきた。

そう言えば電車酔うんだっけな。

「酔うかも…」

「じゃあ〜、はい！」

海くんは酔い止めの飴をくれた。
海くんも酔うのかな？たまたま持ってるなんて凄い！！！

「ありがと！」



それから2人、電車に揺られて相変わらず話は途絶えないままあっという間に海に着いた。









．









．









．









「うわぁ〜っ！！綺麗！！」

吃驚するくらいおっきくて綺麗に澄んだ青い海。
なんだか海くんっぽいなぁとふと思う。

「久しぶりだなぁ」

「そーなんだぁ！」

「そう。最後に行ったのはね、2年半くらい前」



___…ザーッ

引き寄せる波を避けながら波打ち際を歩く。

「ひぇ、脚くれた。濡れた〜！！」

「馬鹿だなぁ笑」

あは〜とかいいながら水をかけようとする海くんを引っ張って海に足をつける。


「冷たっ」

「春だもんね」

「桜咲いてる」

「しりとりしない？」

「しりとり……？りんご」

「ごりら」

「らくだ」

「だるま」

「しりとりってさ」

「うん？」

「ずーっと続くじゃん？」

「そうだね、」

「なんか変な感じ」

……意味深。

「ずっと続くものってあんまないじゃん」

「あー、虹も桜も命もだもんね」

「そうそう」

「でもさ、海はずっとあるよ」



勝ったように海くんを見上げると「そっかぁ〜……」と唸るように呟いた。

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