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「わかったわかった!前田さんっしょ?」
「馬ッ鹿違ぇよ吉松だろ?」
「祐基は?祐基居ないの?」
夜。1番デカい部屋に集まってUNOやらババ抜きをしてたけどそれに飽きた奴らが恋バナをし始めた。
あんまり興味は無かったけど、祐基の名前が出た時ちょっと身構えた。もしかしたらって思ってたから。
「え〜、俺はぁ…居るんだけどね、叶わないから言わなーい」
にこっと笑った祐基からは辛さが滲み出ていた。周りも勘づいたのか「誰だよ〜」なんて茶化す奴はいなくてシーンとした空気の中、祐基にそっか、なんて偽善の声を投げかけるだけだった。
「オガは?お前彼女いなかったっけ〜?」
「海は愛するハニーがいるもんね〜」
「そんなんじゃねぇから」
また祐基や稜雅に冷やかされて笑いながら反論したけど、祐基はどんな気持ちなんだろう。吹っ切れてる訳じゃ無さそうだしそれを受け止めることは出来なそうだった。
ーー
「あ、俺行くわ」
そんな中、場を湧かせたのが稜雅の一言。近くにあったタオルを取りながら席を立つと、羨ましがったし、「ヒューヒュー」なんて声が聞こえる。
彩花と長ぁい夜を過ごすんだろうな〜なんて生々しいことを考えていると祐基に肩を叩かれる。
「なにえっ ちな想像してんの」
「してねぇから。それより祐基さんジュース買いに行かね?」
「ん、じゃあ俺らも行ってくるわぁ!」
「非リアは黙ってろよ〜!!!」
「お前らもな〜!」
座ってまたトランプを再開し始めた野郎に祐基が外に出る報告?をすると適当な返事が帰ってきて部屋を出た。
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りの(プロフ) - るーさん» すみません〜〜(; ;)まだ調節中でお見せ出来ないんですよね…早いとこ書けるよう頑張ります!! (2019年10月9日 21時) (レス) id: d1d2f90851 (このIDを非表示/違反報告)
るー(プロフ) - 唯一紅無二 のパスワードを教えて欲しいです! (2019年10月9日 16時) (レス) id: 318c3b9019 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 8号車うみさん» わー(; ;)嬉しいです…、泣けるかなぁ大丈夫かな?って心配だったので、、 (2019年7月1日 16時) (レス) id: d1d2f90851 (このIDを非表示/違反報告)
8号車うみ - 涙が止まらないです、、 (2019年6月23日 23時) (レス) id: 532eebf7a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りの | 作成日時:2019年3月16日 17時