So that it does not melt.【実況者】

Fifteen 《 ice 》 ページ17

うっさいな！これあんたのだからね！？




そんな言葉を飲み込んで、話をそらそうと決めた。






『お腹すいた！！フードコート行こうよ』


「あ、もうそんな時間か…いいよ。行こっか」







フジがそう言って、おもちゃを抱え直した。







『…それ、そんな重いの？』



「重いって言うか、量が結構ある」








確かに、なんかジャラジャラしてる。








『……持つ？』



「いや、いいよ。てか、男が女の子に荷物持たせるとか意味わかんないし！」








フジは笑うと、私の隣を歩き出した。







………………







フードコートにて。






「Aはここで待ってて！」







フジはそう言うなり、私に席をキープさせて、どっかに行ってしまった。



買いに行ってくれてるのかな。申し訳ないなぁ。



…あ、靴…いつ渡そう。後ででいっか。






私はふと、隣の席に目をやった。



１つ隣の席で、恋人同士が仲良くパフェを食べてた。




…普通の人ならあれを見て、ウザイとか思うんだろーな。うらやましい、とか。







…いい、な。







好きだってわかりあってるって、どんな気持ちなんだろう。





私には怖くて、その先になんて行けない。












『……愛、か…』




「オネーサン」





『！！』







後ろから声をかけられて、ビックリして振り向いた。



数人の、男子高校生だろうか。



ニヤニヤしながら私を見下ろしている。




…いや、私声かけられる率高くない？ほっといてくれないかな。









『………なに』






私は声をかけて来たやつを、思い切り睨みつけた。






「そんな怖い顔しないでよ〜w」



『………あ』







その中に、見たことがある顔を見つけた。



翠と出かけた時に声をかけて来た男子が、いる。



















「………ちょっとツラ貸してよ。…オネーサン？」

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