もしアイナナの世界にトリップしたら

ゼロを越えるアイドルに……3 ページ46

ガチャ…。


部屋に入ってきたのは一織だった。



「お疲れ様です。先に寮に戻りますね」


「一織さん、待ってください！


……少し、時間がありますか？」


紡ちゃんが一織に言った。


ここもゲーム通りだなぁ……。


「…………。構いませんよ」


この妙な間がドキリとさせるよね。

紡ちゃんと一織が出ていった。



せっかく、ようやくゲームと同じ場面に遭遇できたし、聞きに行きたいよね。


三月たちに私も先に戻るね、と伝えると、すぐわかったーと返事をもらえた。


外の階段を降りた先に二人はいた。


なんとなく、壁の裏に隠れて聞こう……。
雰囲気的に出ていきづらいし。いくら展開を知ってても……ねぇ？


「……どうして、あんなこと言ったんですか？

ゼロを越えるなんて……」


紡ちゃんが言った。

そして少し間があったあと、一織も口を開いた。


「越えられると思ったからです。

今の仲間と……そしてあなたがいれば。」


「……え……？」


なにかの音がが、自分の中でなった気がする。

なぜだろう。私はこの会話、聞いたことがあるし、わかっていたはず。



「――私たち、いいコンビだと思いませんか？」

「コンビ……？私と、一織さんが……？」



なぜ、私は動揺しているの？



「IDOLiSH7のマネージメントコンビ。

私だけでも、あなただけでも、今のIDOLiSH7は作れなかった。


2人なら越えられると思いませんか。

あの男を……。ゼロを……。」


「……一織さん……」


「あなたが……、私のIDOLiSH7と言う響き、好きですよ」


自分から盗み聞きしといてなんだけど……


なんか、悲しくなってきた。

なんでかな……。


「あなたのものになって、あなたの武器になって、あなたの夢を叶えてみたくなります。

ゼロも、九条も、桜春樹も、たどり着けなかった夢を。」


私はそれ以上その場所にいられなくなって、裏口に周りそこから事務所を離れた。

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↓ここから先は本編と関係ありません↓

皆さんこんにちは。
最近は更新が2日飛びになったり不安定で申し訳ないです。

体力が持たなくてかけないときがちょっとでてきてますが、少しずつ進めていきますのでよろしくお願いいたします！

お気に入り登録数も72人とかなり多くなって嬉しいかぎりです！

余裕ができたら、短編も書きたいと思ってますのでよろしくお願いいたします。

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