もしアイナナの世界にトリップしたら

一歩を踏み出したい3 ページ35

「これ…………」


作りたい。

そう思ったその刹那。

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『…………の！…………ぼう！！』

――――――違う！！


『あなたの………は………となります』


――――違…う……。


『最低だよ、あんた』

――ちが………

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「…………さん！……Aさん！！」


「！！………万…理さん」


声をかけられ我に帰る。


しまった、不審がられてるかな。


「大丈夫？…………なにかおかしいとこあった？」



「いえ！なにも！……大丈夫です」



やっぱり、やめとこう。

私にはもう。

衣装をつくることはおろか、デザインすらする権利もない。


「そろそろ雑誌撮影組が帰ってくる頃だ。今日は社長が出前をとるっていってたし、そろそろ準備しようかな」


「あ、お手伝いします！」


私と万理さんは事務所の給湯室に足を運んだ。



――――――――――――――――――――――――――――――――――
？？？side


「きゅっきゅー！！」



よほどのトラウマを抱えているようだ。


なにか……


なにかきっかけがあれば、きっと。

その一歩を踏み出せるはずだ。



「さ、作戦会議と行こうか。きなこ」

「きゅー！！」

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