もしアイナナの世界にトリップしたら

お部屋にご案内 ページ28

成人組の皆と、がっつり飲んだあと。

私は一織に連れられてお部屋に案内されている。


「ここがAさんの部屋になります。


一応外からも内からも鍵がかかりますので、ご心配なく」


「ありがとう！一織」

がちゃっとドアをあけて中にはいる。


「おお、結構いろいろ置いてある！」

簡易ベッド、ローテーブル、タンス、丸いカーペット、カーテン、本棚。

ついでに冷暖房完備らしい。

「家具については我々のお古だったりあまりだったりしますが……。

すいませんテレビだけ在庫がなかったもので。

布団については来客用の新品ですのでご安心ください」



「いやいや！ここまでやってもらって本当ありがたいよ！嬉しい！」


部屋には入り、家具を確かめるように見て回る。

冷暖房完備なところが素晴らしい！もとの私の部屋は冷房なかったからね！


「それでは夜も遅いですし、失礼します。

お風呂は廊下の突き当たりにトイレと併設されています。

今の時間はもう皆さん入浴はお済みでしょうから、大丈夫だと思いますよ」

「ん？なにが？」

きょとんとした顔で一織を見る。

「……！か、かわ……ごほん。


だ、誰かとお風呂で鉢合わせしたら大変でしょう！！」


い、一織今、かわ……って口ごもったよ！？


ど、どうしよう、かわいい！！！

「聞いていますか？！Aさん！？」


「ご、ごめんごめん。

私、一織推しだから、そのギャップの可愛さに……つい。」


なっ！！という顔で顔が赤くなっていく。


「可愛くなどありません！可愛いのは兄さんだけで十分です。

とにかく、失礼します…！！」


パタン、と扉を閉めて去っていった。


「か、可愛すぎかよ………。心臓持たないわ……」


アイナナ推しには辛いよ。
この状況。

ひとつ屋根の下ですよ。

ましてや一織のデレやらツンやら見れるんですよ。

赤い天使もいるし。


「お風呂入ろ……」

とりあえずお風呂に入って寝ることにした。

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