52話 ページ5
『猫宮Aですー。来たよー』
軽く扉をノックして部屋の中にいるであろう皆に声をかける。
少しずつ太陽が西に傾きだす４時半、待ちに待った放課後である。
gr「入っていいぞ」
薄い板の向こうから聞こえるグルッペンの声。
「お邪魔しまーす」と軽めの返事をして無機質な白い扉を開く。
そしてすぐに絶句した。
『...これ、は酷いね』
その感想しか出てこなかった。
床に散乱したゴミ。
無造作に積まれた教科書。
乱雑に並んだカバン。
何回だって言える、これは酷い。
『ここって本当に生徒会室なの...？皆の部屋じゃなくて...？』
各々箒や塵取りを持って掃除している彼らの姿に唖然呆然。
本当に、意味が分からない。
部屋を間違えたかもしれないと思わず教室札を確認したが、そこにはしっかりと「生徒会室」の表記があった。
sha「生徒会室！って胸を張って言えたらええんやけどなぁ...」
kn「Aの言う通り俺らの部屋にしとる節があるからなぁ...」
困ったような顔をする二人。
お菓子を食べたりゲームをしたり、彼らの自由に過ごしてる姿がありありと目に浮かんだ。
生徒会がそれでいいのかと思わず苦笑がこぼれる。
os「Aちゃんが来るから急いで掃除しとったんやけど、間に合わんかったわ」
ht「悪いけど、もう少しだけ待って」
『う、うん』
申し訳なさそうに眉を下げる彼らに少し呆れつつ、邪魔にならないよう隅の方へ移動した。
───────────────
gr「待たせたな、取り敢えずそこに座ってくれ」
大きな会議用テーブルを囲むようにして並べられた椅子に、掃除を終えた私以外の全員が着席している。
そのうちの空席をグルッペンは指差した。
丁度彼と向かい合う形になる席だ。
別に座る場所はどこでもいいし、文句もないので素直に腰を下ろす。
gr「さてA、なぜここに呼ばれたか分かるか？」
『いやあ、全然分かんない。多分大切な話だよね』
gr「あぁ、そうだ」
グルッペンは首を縦に振って、机の上で指を組んだ。
彼の赤い瞳が私を見つめている。
私も同じように見つめかえす。
「単刀直入に言おう」と低い声が鼓膜を撫でた。
gr「生徒会に入る気はないか？」
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雫@バレルスピナー信者 - zmさんがよく頭撫でてくれるっていうところ好き 嘘へたくそなんも可愛い 優しさが垣間見えてて尊●する ほんまに可愛い好き(長文ごめんなさい) (2月25日 21時) (
レス) @page21 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
アイス食べたい(プロフ) - パンプキン星人さん» 返信が遅くなったことをお許しください。コメントありがとうございます。転生作品を書こうと決めた時に一捻りしたものにしたいなと思った結果、前世が猫という特殊な設定になりオリジナリティを出せたと自分でも考えているのでそう言って頂けてとても嬉しいです。 (2022年10月3日 3時) (レス) @page13 id: 3af2936921 (このIDを非表示/違反報告)
パンプキン星人(プロフ) - うわ好き(?) 猫とか新しいですね... (2022年6月18日 21時) (レス) @page12 id: 44faf6bb90 (このIDを非表示/違反報告)
アイス食べたい(プロフ) - まとめての返信お許しください。皆さんコメンとありがとうございます、とても励みになります！更新頑張りますね！(誰かさん さんと雫。さん、申し訳ないのですがコメントが検索避けされていなかった為削除させて頂きました💦感想はしっかり拝見しております！) (2022年3月4日 13時) (レス) id: 1535edfae8 (このIDを非表示/違反報告)
すのう.° - 涙腺脆いとだめだなあ…今全部見てきたけど普通に泣いた(え)すきです!!()更新頑張ってください! (2021年8月11日 2時) (レス) id: b05517255d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作者ホームページ：https://twitter.com/1126_aisu
作成日時：2021年3月30日 11時
