04. ページ4
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「ひゃわへぁひ」
「何語？？？」
脳がフリーズする。
さっきの低い声は男性特有のものだった。声変わりはとうに終えたのであろう、成人男性に近い声。
しかし、私の黄色い双眼に写っている人の顔は紛れもなくひとつふたつ上の少女である。それも美少女。
身長も153cmの私よりは高いものの大柄とは言いにくく、体つきもがっしりしていない。
「あのぅ、失礼ですがお名前は………？」
「あ、3年の桃山成瀬です」
「2年の久留々木です…敬語要りません…」
成瀬って、名字みたいな名前だなぁ。
それじゃあ、男の人か女の人か分かんないじゃん。
まあいいか。
「何かご用でしたか？」
「ああ、この本の場所が分からなくなってしまって。図書委員さんがいたら聞いてみようかと」
彼か彼女か分からない人が思い出したように差し出してきたのは、少し古めの文庫本。題名は薄くなっているし、何より日焼けがひどい。
恐る恐ると受け取るときに、まだ本を持っている白い手が視界に写りこむ。その手は私の手よりも少し大きくて、指は細いのに少し男性的に骨張っていた。
ページをめくったり、ピアノを弾いたり。そういう上品な仕草が似合う手。
三秒ほど見惚れたところで我に返り、先輩の手から完全にそれを受け取る。
題名が見えるように差し出されたその本をひっくり返して、背表紙に目を走らせる。作者名の下の分類記号。
ラミネートされたぼろぼろの背表紙の下の方のラベルには、「310 は」と書いてあった。
「310の
「ありがとーございます」
「いえいえ」
ぺこりと首だけ少し傾けた会釈をする目の前の性別不詳の先輩。いや、手と声からして男かな。
「えっと、久留々木さん、でしたっけ」
「はい、久留々木Aと申します。
あと、私の方が後輩なので敬語はいりません」
「あ、うん。久留々木さん」
「はい、なんでしょうか」
「君毎日ここにいるの？」
こてん、と小さく首を傾げる先輩。いきなりなんのことだろうか、と頭には疑問符を浮かべつつも、口はちゃんと思った通りに動いた。
「はい、基本的に毎日いますが」
「………ふーん、そっかぁ。じゃあありがとな！」
なんのことかという疑問を口に出す前に、先輩はいい笑顔で私に背を向けた。
…………………本当になんのことだったのだろう。
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ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - 更新が止まってます!戻ってきてください！続き楽しみにまってます！(´;ω;｀) (6月21日 18時) (
レス) @page44 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - まねきねこさん» コメントありがとうございます！！！かわいいきゅんきゅんするような恋愛を目指してます…！これからもこの作品をよろしくお願いします！！ (2021年9月13日 20時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
まねきねこ(プロフ) - ぐ、っは。可愛いいいい。なるせちゃあああ"あ"あ"((最高ですーー！ (2021年9月13日 20時) (レス) id: 35836646c0 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - qh─ヘラオさん» 初コメありがとうございます！そうです、あの天使さんです！！！好きすぎるだなんて……照れちゃいまs((( これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2021年8月9日 21時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
qh─ヘラオ - わわわ！！！あの天使さんが！あの天使さんがぁ！ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"好きすぎるｩｩｩ(((初コメ失礼します*_ _) (2021年8月9日 21時) (レス) id: 946dd152aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マザーグース | 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月24日 19時
