25. ページ25
.
「おはようございます……」
「2-A」と扉にデカデカと書いてある教室の扉を横にスライドさせ、そっと開いた。
一瞬視線が集まるものの、皆興味が失せると中断していた作業の続きをし始める。友達と話したり、本を読むのを再開したり。
だから、ここで私に一目散に駆け寄ってくる沙良は変わり者だと思うのだ。
「A!おはよう、元気?」
「朝っぱらから飛び付いてきた誰かさんにげんなりしてるくらいかな」
「Aは冗談が上手いね」
「真実しか言わないよ私は」
うふふあははと笑い合う少女たち。絵面的には大変美しく見目麗しいが、会話内容はちょっと怖い。
が、これもいつものことだ。気にしたら負けな部分もある。
「それより!」
沙良がぱんっと手を叩いて、それまでの話をぶった切った。
「その髪の毛どうしたの!」
「ああ、これ?どこか変だった?」
「ううん、すっごく可愛い…じゃなくて!!」
急にお洒落なんてしてどうしたの!?頭でも打った!?と騒いでいる。重ね重ね失礼だな。
「あー…もらった」
「男!?女!?」
「……男性」
Aに髪飾りを渡すなんてどこの誰よ!とほざいている沙良は放っておくとして。
一瞬、誰からかと沙良に聞かれたときに、先輩のフローラルの香りがしたのだ。
先輩がここにいるはずもないし香りが分かるほど近くに人もいないので気のせいだろうが、フローラルがふわりと香った気がした。
多分かなり重症だな、私。
「え、お父さんとか?」
「私が一人暮らしなの知ってるでしょ」
そこでうーんと考え込む。そこでキラッと何かに気付いたように目が光って、嫌な予感に思わず一歩後ずさった。
「私分かっちゃった!」
───────なるせ先輩でしょ!
382人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ2(パソコン変わりました≪元ID 5ad0b4ef6a≫)) - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみにまってます!(´;ω;`) (6月21日 18時) (レス) @page44 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - まねきねこさん» コメントありがとうございます!!!かわいいきゅんきゅんするような恋愛を目指してます…!これからもこの作品をよろしくお願いします!! (2021年9月13日 20時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
まねきねこ(プロフ) - ぐ、っは。可愛いいいい。なるせちゃあああ"あ"あ"((最高ですーー! (2021年9月13日 20時) (レス) id: 35836646c0 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - qh─ヘラオさん» 初コメありがとうございます!そうです、あの天使さんです!!!好きすぎるだなんて……照れちゃいまs((( これからもこの作品をよろしくお願いします! (2021年8月9日 21時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
qh─ヘラオ - わわわ!!!あの天使さんが!あの天使さんがぁ!ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"好きすぎるゥゥゥ(((初コメ失礼します*_ _) (2021年8月9日 21時) (レス) id: 946dd152aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マザーグース | 作者ホームページ:
作成日時:2021年5月24日 19時