余命なんて吹っ飛ばす。【ダンタリオン・ダリ】

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『よめい、か』



ダリ先生と出会ってかれこれ1年とちょっと。


神様ってこんなに私のこと嫌いなんだ。

母はいないし父はアル中。

余命宣告されたし。3ヶ月後に死.んじゃうんだって。私。

好きな人は私に振り向く気配もない。

多分、一生徒としか見てない。


前告った時も…

＊

「…ごめん。僕らは…生徒と教師だから、」

『じゃあ、せめてどう思ってるかだけ…』

「…一緒だよ、他の子と。大好きな生徒。」

『…そう、ですか』


＊

別に諦めたわけじゃない。

本当は知っている。諦めるとか諦めないとかいう話じゃなくて、この現実を認めたくないだと。

でもさ、流石にもうこの恋は…叶わないよね。


あー.

悲しい設定を詰め込んだような悪魔だな、私。




『せめて、青春はさせてよって。』


私はアメリさんみたく麗しい人ではない。
エリザベッタちゃんみたいに色っぽくて美しい人なわけでもない。

でも、デートとか、キスの一つや二つはしてみたい人生でしたよ。

好きな人と。



『ダリせんせいの、ばか』

この気持ち、なんで届かないの。


「んー？誰がばかだって〜？」

…なんでこの言葉は届いちゃうの。

『えっ！？なんでいるのダリ先生！！』

「いや、Aちゃんに似てる人がいたから、もしかしたら〜って思って」

『だとしても！怖いですよ！』

「え〜そんなに〜？」

『そんなにです！』

「そっかぁ〜…暗い顔してどうしたの？」


『ほんとばか。暗くなんてないですよ』

「え、いやいや。暗いよ！」

『暗くないし。何もないですってば』

「あやし〜」


『…きっと、いや、絶対…ダリ先生には関係ない話ですから。』

「いやいや、生徒の悩みは教師の悩み…」

『私のこと好きじゃないのに…そんな事、よく言えますね…

　もう、ほっといてください』

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