ガールズトーク ページ26
しの)(同類を応援したくなんのかなー)
秋も風丸も円堂繋がりだからか、2人共世話焼きの類に入る人間だ。
その為自分と重ねて見ているのでは、としのは氷浦では無いが探偵気取りに想像を膨らませる。
杏奈)つくしさんは誰だと思いますか?
最初こそ呆れていた杏奈だったがやはり話をしている内に楽しくなってきたのだろう。
言い出しっぺのつくしに尋ねてきたのだ。
つくし)うーん……私は一星君かな?
目を宙に泳がせて少し悩んだ後、つくしは人差し指を立てながら言い放つ。
秋)確かに、気も利くし色々と手伝ってくれたりするし…応援したくなっちゃうわね
重たい荷物を代わりに持ってくれたり、買い出しに付き合ってくれたりと。
今まで些細なことで一星に助けられてきた秋の中でも、彼の存在は目を引くものがあったようだ。
つくし)そうなの!特にAちゃんの後ろをついて回ったりして…可愛いですよね〜!
しの)ヒロA、風A、光A…どれも上位に入るなぁ……
うんうん、と味を占めるかのように深く頷きまくるしのに杏奈は冷たい視線を送る。
つくし)さてさて、しのちゃんは誰ですか?
つくしの問いにしのは「待ってましたァ!」と言わんばかりに鼻を鳴らす。
しの)候補ありまくって悩みまくるけど……タツA!!
つくし)やっぱり基山君ですか!
しの)(悠Aと迷ったけど…杏奈がいる前では言える訳無いッ!)
杏奈)私はてっきり吹雪さんかと思っていたわ
しの)士郎も捨て難い、けど応援したくなるのはタツヤ!
「タツヤは見ててもどかしいったらありゃしない」と付け足すしのの言葉に、杏奈もタツヤの今までの行動を思い返す。
杏奈)…確かにそうね
つくし)基山君、利子主義ですもんね
しの)りたしゅぎぃ?
秋)ふふっ、自分より他人を優先する人の事よ
聞き慣れない言葉に首を傾げるしのに、秋が柔らかく微笑みながら教えてくれる。
つくし)うんうん、Aちゃんと基山君って似た所も多いですし…何せAちゃんが信頼してる感じもイイですよねっ!
しの)さっすがつくしちゃん先輩ッ!話が分かるぅ〜!
弾ける笑顔を浮かべながら互いに手を取り合うしのとつくし。
性格や考え方も含め、この2人は本当にウマが合うようだ。
他にもチーム内での…主にAに関する恋バナを、そして自身らの恋バナで盛り上がった女性陣。
後にAが輪に入り込んだ時には、今日の出来事を1から10まで尋ねられたとか何とか……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：39 | 作成日時：2023年8月13日 17時
