羨ましいシチュエーション ページ43
急な空腹感に襲われてきたAは料理が置いてある場へと向かう。
明日人)こんな豪華な料理、食べたことないよ!
岩戸)食べても食べてももっと食べたいでゴス!
声のする方へと目を向けると明日人、岩戸、剛陣の3人が。
タキシードに似つかわしくない豪快な食べっぷりを見せていたのだ。
3人の真っ白な皿の上に大盛りによそわれているのは肉、唐揚げ、エビフライ…茶色い食べ物ばかりだ。
A)相変わらず凄い食べっぷりだね
見るだけで腹が膨れそうな程な見事な食べっぷりに、思わず関心の声を漏らすA。
明日人)これ、すごく美味しいんだ!Aも食べなよ!
口の中に物を詰め込みごくりと喉を鳴らして飲み込んだ明日人は、Aにフォークに刺した肉を差し出す。
所謂、あーんという状態だ。
A)いいの…?それじゃあ、いただきます………っ!!
差し出された肉にパクリとかぶりつくとAの顔がぱあっ、と明るく変わった。
モゴモゴと口を動かす。
噛み締めるたびにじんわりと旨味にじみ出るのだ。
明日人)どう?美味しいでしょ!
ただ差し出しただけなのに、まるでさも自分が作ったかのような反応を促す明日人。
そんな明日人の言葉にAは首をブンブン、と縦に振るう。
A)美味しい!本当に美味しいっ!!
明日人)だろ!
ごくんと喉を鳴らして飲み込んだAの目はキラキラと輝いている。
余程美味かったのだろう。
剛陣)あっア、アイツら!!かかっ、か関節、キッ、キキッ?!
岩戸)Aと…か、関節キスッ…!ううっ、羨ましい、でゴスッ!!
そんな2人のやり取りを近くで見ていた剛陣と岩戸は嘆きの声を上げる。
明日人の立場が自分だったら……そんな羨ましいシチュエーションに思いを馳せたのだ。
A)…?2人共、どうしたんだろうね?
明日人)あれ?本当だ、苦しくなったのかな?
豪快な食べっぷりを見せていたはずの剛陣と岩戸が何やらショックを受けている姿を見て、2人を顔を合わせて首を傾げた。
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作者名：39 x他1人 | 作成日時：2023年7月28日 19時
