お披露目 ページ30
杏奈)大袈裟ね…さあ、皆のところへ行きましょう
つくし)皆さんにお披露目しないと!
A)えっ…
秋)どうしたの?
A)う、ううん…なんでもないよ
皆の元へ向かっている際、急に緊張がMAXになってしまったA。
A)や、やっぱり私にはこの格好勿体ないんじゃないかな……
つくし)どうして?すごく似合ってるのに
A)ううん…ちょっと露出も多いし……
しの)ノースリーブ、ミニスカで公衆の前で踊ってる人がなーに言ってんだか
A)そ、それとこれとは違うの…!
「この姿を見てみんな何を思うんだろう」と考えるとAはとても不安のようだ。
杏奈)ほら、みんな待ってるわ
階段の下にはタキシードを着た男性陣がいた。
剛陣)…何かこの格好、落ち着かないぜ
剛陣の声が聞こえてくる。
杏奈)馬子にも衣装…といったところかしら
剛陣)何だと!?
華やかな女性陣の姿に剛陣は怒りを忘れ、顔を赤くした。
杏奈は濃い桃色のドレスを身に纏っていた、首元には存在感を引き立たせるネックレスを身に着けている。
いつも美しい彼女だが、桃色のドレスがより一層彼女の美しさを引き立たせているようだ。
つくし)どうですか?私達もドレスアップしちゃいました!
オレンジ色のパーティードレスを身に纏い、裾を摘んで選手達の前でフワリと舞うつくし。
明るい性格の彼女に、鮮やかなオレンジ色とウエストにある黄色の薔薇はとてもよく似合っている。
秋)何か恥ずかしいな…
選手達の前に恥ずかそうに微笑みながら現れた秋はクリーム色のボレロを羽織り、グリーン色のドレスを着ていた。
素朴だが、落ち着きのある彼女にはぴったりなドレスであり彼女の美しさを引き立てるには充分だった。
しの)ふっふ〜ん、仕方ないから見惚れてもいいよ?今回ばっかりは許可してあげるっ
手の甲を腰に当て、自信満々に選手達にアピールするしのは漆黒のドレス纏っていた。
肩は黒のレースに覆われ、スカートには深いスリットの入った妖艶さを感じるものだった。
ウエスト部分にはドレスとは対称的な白銀の薔薇が華やかさを増し、いつものずぼらな面影は全く見えないほどの変わりようだ。
当のAは他の4人に比べ、恥ずかしさで積極的にドレス姿を披露しない。
野坂)…皆さん、よく似合ってますよ
野坂はつくしの後ろにさりげなく身を潜めている者が気になりつつも、紳士的な対応をした。
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作者名：39 x他1人 | 作成日時：2023年7月28日 19時
