アイドルだから ページ25
円堂)ははっ、何だよ鬼道!ハラハラさせんなよな!
鬼道)一星、これからはイナズマジャパンの仲間として共に戦おう
光)はい!
握手を交わす2人を見てA達は安堵した。
A)(ようやく、鬼道くんと一星くんが仲良くなれる日が来て本当に良かった…)
微笑んでいるAに鬼道が声をかける。
鬼道)Aここのところすまなかったな、お前にも心配かけた…不安にさせてしまっただろうか
A)ううん、元気そうで何よりだよ
こうして無事に帰ってきてくれたことが1番ホッとしている。
鬼道もそんなAを見て柔らかく笑った。
鬼道)そうか、もう俺の護衛も必要ないようだな
A)あっそっか、本当にありがとう…!
元々、一星からAを守るための護衛だったため、現状ではそれはもう必要なくなったわけだ。
鬼道には感謝している。
ここまで自分のことを心配してくれていたのだから。
鬼道)…しかしまだ油断は禁物だ
A)えっ?
鬼道)監督、Aとしのがオリオン全体から狙われているという噂は本当ですか?
A・しの)…！
その言葉にしのは口から心臓が飛び出たんじゃないか、と疑う程に動揺する。
監督)まだ確信は持てませんがそう考えていた方が良いでしょう、なんせお二人は狙われやすいですからね
しの)…アイドルだから?
監督)正解で〜す!
しの)(…コイツは本当に当てずっぽうで答えてんのかな?何か全部見抜かれてるようで不気味……)
二パー、と顔を綻ばせながら答える趙金雲にしのは寒気を覚えた。
A)…でもアイドルだからってオリオン財団と関係あるんですか?何の共通点もないように思えますけど……
しの)……………
「うーん」と考え込むAを隣に未だに収まらない心臓に冷や汗をかくしの。
すると一星が口を開く。
光)…先輩達が奴らに狙われているのは間違いないです
全員一斉に一星の方を向いた。
光)…実は…オリオンのある人物から言われていました
しの)…なんて?
光)「初音Aと巡音しのを見張っておけ」と…
A)………
衝撃の事実にAの表情が暗くなる。
光)…すみません、先輩が不安になるような事は言いたくなかったんですけど……
A)ううん、話してくれてありがとう
A)(一星くんは私の為を思ってくれたんだから、謝らなくていいのに)
狙われてる疑惑が確信に変わり動揺していると野坂が呟いた。
野坂)…護衛もまだ続けることになりそうだね
西蔭)はい
周りは2人を守りたいという者達でいっぱいだ。
それはAにとって嬉しいようで辛かった。
A)(私ばっかり、皆に助けられてばかりだな)
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作者名：39 x他1人 | 作成日時：2023年7月28日 19時
