プラン ページ9
A)分かりました……って、えっ…?!
その練習内容に取り乱してしまうA。
何も知らない明日人たちは顔を見合わせて不思議な顔をする。
A)本日、1日目のプランは河川敷を走る川沿いコース百往復…1日目以上……
戸惑いながらも1日目のプランを伝えるA。
奥入)試合一週間後ですよ?
道成)それが試合直前にやる練習ですか?
驚きの練習内容に奥入と道成が趙金雲に意見するが、聞き入れてはもらえない。
その後も似たような練習内容が次々と発表されその度に明日人たちはざわめいていた。
読み終えたAも、前代未聞の練習内容に不安げな顔で趙金雲を見つめる。
監督)では皆さん、島から出てきて水が合わず辛いと思いますが早くこの街から慣れてくださいね〜
ミーティングはここまで、とAからタブレットを受け取り去っていく趙金雲。
そこに剛陣が待ったをかける。
剛陣)俺達は勝つための特訓をしたいんだ!必殺技とかそういうのを頼む!
監督)そんなに焦らなくてもいいでしょう?
なんとも陽気な趙金雲に剛陣の額には青筋が入る。
しの)はーい、おれも反対でーす
監督)しのちゃんもですか〜?
笑いながら答える趙金雲にしのは若干イラつきながら答える。
しの)確かに体力作りも大切だけど相手はあの星章学園なんだぜ?その練習メニューだけじゃ限界があると思いまーす
剛陣)しのの言う通りだぜ!こちとら次の試合に勝たなきゃ、サッカーができなくなるんだよ!
しのの言葉に便乗して剛陣も再び意見する。
そんな2人に対し趙金雲はなるほど、といい振り返る。
監督)ではお聞きしますが、これからサッカーを続けていくために貴方々がすべきことはなんですか?
そんな趙金雲の言葉に練習して勝つこと、と服部と剛陣は云う。
そして勝てばスポンサーが付き、サッカーが続けられると明日人が続ける。
しかし趙金雲はその言葉を否定するかのように首を横に振る。
監督)Aちゃん、分かりますか?
そして趙金雲の質問の矛先がAへと向いた。
A)(なんで私に聞くのかな…)
質問の矛先が自分に向いた事により自然と注目を浴び固まってしまうA。
A)…負けないこと意外、何があるか分かりません…
頭の中で必死に試行錯誤するも何が正解なのかがAには分からなかった。
監督)正解です
「え?」とAは気の抜けた声が出てしまう。
監督)あなた方がサッカーを続けていく方法…それはズバリ、負けないことですね!
当たり前の正回答にA達はその場でずっこける。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：39 | 作成日時：2023年6月25日 0時
