伝説の ページ8
明日人)それにしても…これが雷門のユニフォーム!
服部)雷門のユニフォームを着ることが出来るなんて…感動!
万作)俺達が雷門イレブンなんだな…
皆、それぞれ雷門のユニフォームに感動しているようだ。
A)(ここまで憧れてくれてるとやっぱり
嬉しいなぁ…)
Aはその様子を見て自然と頬が緩んだ。
そこに小さなダンボール箱を両手に持ったつくしが更衣室に入ってきた。
つくし)わぁっ…!皆さん素敵です!元の雷門の皆さんが頑張ってたとこ、思い出しちゃいました…
目に感動の涙を浮かべて笑いながら言った。
明日人)そっか、つくしさんとA…あっ……
一瞬、呼び捨てで呼ぶのを躊躇った明日人。
だが、Aに視線を向けると嬉しそうに微笑んでくれた事をYESと捉えたのか。
明日人)…Aもしのも円堂さん達のこと知ってるんだよな
明日人も目を細めこくりと頷くと呼び捨てで呼ぶことにしたようだ。
A)(呼び捨てかあ…先輩、なんて呼んで欲しかったり…)
先輩呼びに憧れのあるAにとって少しがっかりだが、事前に言わなかった自分も悪いと説得させる。
剛陣)誰だ、それ?
剛陣の抜けた発言により一同は声を上げた。
奥入)剛陣先輩、それやばいです!
日和)まさかそこまでとは…
奥入と日和はこればかりには呆れてしまうと言うように剛陣に言う。
もちろん、Aとしのも有り得ないという表情をしながら剛陣を見つめる。
道成)円堂守、無名だった雷門中を全国優勝校までのしあげた伝説のキャプテン
道成が説明すると剛陣は「ほー」と曖昧な反応を示す。
感動に浸っていたつくしが我に返り、試合に必要なイレブンバンドを手渡していく。
つくし)そのバンドで選手の運動量を測ったり、試合中では監督からの指示を受けたりできるんですよ
何でも、過度な練習をやらされていないか。
体調が万全かを確認するためのものだ、とつくしは言う。
すると各それぞれのバンドから発信音が鳴り出した。
監督の指示音だと言われた一同は、趙金雲のもとへと足を運んだ。
室内のサッカーグラウンドに到着した選手達は趙金雲と亀田の前に整列をする。
道成)監督、13人全員揃いました!
キャプテンである道成が集合したことを告げる。
監督)よろしい、では初日ですがさっそく練習ですよ…皆さん覚悟はよろしいですか?
「「「はい!」」」と声を揃えて意気込む明日人たち。
監督)では一週間後に向けた練習のプランを説明します…Aちゃ〜ん、これ読み上げてもらえます?
監督からタブレットを手渡されたAはその内容に目を通す。
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作者名：39 | 作成日時：2023年6月25日 0時
