天命に響く歌声は【アレスの天秤】 (ページ5)

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初めましてページ5

その中の真ん中にいた独特な髪型をした黒い髪に緑の瞳の少年とAは目が合う。

彼は口を開いたが校長がそれを遮るように言った。

校長)挨拶と自己紹介は後でいいです…せっかくですからお二人も説明を聞いて行ってください

「はい」と元気よく返事をすれば校長先生は転校生達の顔を順に見ていき、改めまして…と話し始めた。

校長)君達が伊那国島イレブンか…話は聞いているよ、我が校でサッカーを楽しんでくれたまえ

「「「はい！」」」

？)校長１つ聞きたいことがあります、本来のサッカー部はどうしてるんですか?

茶色の長髪が印象的なしっかりしていそうな少年がそう聞くと。

校長先生は「ふーむ…では話しておくとしよう…」と再び話し始めた。

話し終えた校長先生はくるりと振り返り、A達の方へと目を向けて言った。

校長)そこにいるお二人も伝説の雷門イレブンの1人であり、強化委員の1人ですよ

校長先生の発言に勢いよく全員が振り返る。

A)あっえ、えっと…初めまして…

しの)よろしくね～

いきなり話を振られたことに動揺しながら挨拶をしてしまったA。

そんなAとは対照的に、初対面にも関わらず慣れ慣れしく挨拶をするしの。

2人の軽い挨拶に校長は優しく頷き話を続ける。

校長)でもいやぁ～、雷門サッカー部の遺伝子を持ったチームと対戦する日が楽しみで仕方ありませんねぇ

校長)では君達もその名に恥じぬよう頼みますよ

「「「はい！」」」

そこで話は終わりかと全員が思ったが校長先生は「あぁ」と更に続けた。

校長)今我々にはスポンサーがいないので本来FFには出場出来ないのですが、手続きが遅れているだけだと報告しておいたのでご心配なく

校長)ささ、後のことは監督に頼んでありますので…

そう校長が言うと2人は新雷門イレブンとなる転校生達と共に校長室へと出て、さっそく部室へと向かった。

オンボロの旧部室……ではなくピカピカの新部室に。

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A)(こんなにも綺麗だなんて…何だか変なの)

去年まではオンボロの部室で雷門メンバーとぎゅうぎゅうになりながら。

作成を立てたり、ゲームをしているチームメイトに注意していた日々を思い返す。

それが今では去年フットボールフロンティアを優勝したことにより、こんなにも豪邸な部室となったのだ。

？)あ…あの!

感傷に浸っていると誰かに声を掛けられた。

Aはハッ、として声のする方に振り向くとそこには先程目が合った少年がいた。