魔入っちゃいました【魔入間】【魔主役】 (ページ10)

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第10話ページ10

「皆も食べれば？あ、おかわりくださーい！」

「シェフが倒れたぞ！」
「何者なんだあの子…」

＿＿＿＿

「そういえばAってイルマに似てるよな。」

シャオロン君がそう言う。
あれ？言ってなかったっけ。…言ってなかったわ()

「私、入間とは双子の妹なの。」
「ああ…道理でな。」

空となった皿たちを見て呟くシャオロン君。

その横ではトントンくんと大先生が“食害”を受けている。

それから逃げてきたシャオロン君に教えてもらった。
お疲れ様です…

「で、Aの位階(ランク)はどうなるんや？」

「あー…とね、もう飛行レース終わっちゃってるから使い魔召喚だけやって後で皆と処刑玉法？だっけ、それやるんだって。」

待てよ？使い魔召喚って確か……。

「ほーん、じゃあ位階は多分1(アレフ)やろうな。」
「そうだろうねぇ…。ちょっと残念。…って、シャオロン君2(ベト)じゃん。私も早く高位階(ハイランク)になりたいなぁ。」

「せやろ？(多分食べ物が豪華になるしとか思ってるんやろうな…。)」

食べるものが豪華になるもんね、という言葉は飲み込んでおいた。食い意地の張ってるやつって思われたくないしね！

「その試験はいつやるん？」
「明日、じゃなかったかな。」

モモノキ先生の言っていたことを思い出す。

「じゃ、今日の放課後暇やんな？俺らの所属してる師団(バトラ)に遊びにこんか？」

非公認なんやけど、と付け足して。
その誘いは私には魅力的なものでしか無かった。

師団(バトラ)、ね
か。

“部活”みたいなものだよね。
部活か…

人間界にいたときはあの人たちに入れさせてもらえなかったからな。

“勉強には必要ない”って。

「いいの？じゃあお邪魔しようかな。」
「おし！決まりやな！」

師団かぁ、楽しみだな。

思わず口元が緩んでしまう。
それがバレないようにまたご飯を口の中に放り込む。

「まだ食うんか…？」