魔入っちゃいました【魔入間】【魔主役】 (ページ17)

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第17話ページ17

まあ、紆余曲折ありましたが、もうすぐ処刑玉砲(ドッジボール)ということで。とても焦っております。
なぜなら、使い魔召喚試験でラッダァ先生を召喚したことによって評価は測定不可に。

飛行レースをやってないから処刑玉砲後に位階袋鳥(ランクふくろう)さんからバッジを貰うらしいんだけど…。

ℵ(アレフ)だけはいやだ…。

だって、だって…、

豪華なご飯が食べられない！

そのために絶対に処刑玉砲は頑張らないと。
今日から、特訓をしなければ。

そんなこんなでひとり決心をしていると、大先生が羽の付け根を見せて土下座をしていた。なんだっけ。悪魔が羽の付け根を捧げるのはなんたらとかあったな。

てか、みんな無慈悲…ｗ

「ま、まあでもね、私も今日から特訓しようと思ってたんだ。シャオロンたちもついでにどう？皆で一緒に練習しよう。」
「ええやん。」

「僕のときと反応違くない？」

＿＿＿

特訓では、いろいろと発見があった。

「ッわ、シャオロンの球(ボール)速…！」
「アイツ昔から少年魔球入っとって肩バリ強いねん…。」

その後、好き放題やった皆によって大先生は怒ってどこかに行ってしまった。

「大先生…。大丈夫かな。」
「あー心配せんでええよ。」

「え？」

「あいつやると決めたらやる男やから。伊達に「大先生」なんて大層なあだ名ついてへんよ。」
「ふーん…。」
＿＿＿＿＿＿＿

家に帰ると入間がオペラさんと特訓をしていた。どうやら入間もランクを上げたいらしい。

「A様もやってみますか？」
「あ、じゃあ…」

オペラさんのボールも速かったけれど、なんとかキャッチすることができた。

「Aすごいね…。僕なんて避けるだけで精一杯だよ。」
「確かに、あのボールは怖い。でも、怖いって思ってるだけじゃ何も始まらないでしょ？」
「…やっぱりAは強いね。」

私からしたら、入間のほうが強いと思うけどな。
＿＿＿＿＿＿＿

その後も私は血の滲むような特訓をシャオロンやオペラさんたちとした。

そして、今日は処刑玉砲本番の日。

「では、ルールの確認から始めよう。」

先生がルールの説明をしている。それを聞きながら、やっぱりドッジボールだなぁと思った。

【TEAM A】
　ゾム、シャオロン…〜〜
【TEAM B】
　トントン、ウツ A…〜〜

「ん、大先生にトントン一緒じゃん。」
「よろしくな〜」