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@ ページ5

「……ほんと、に……俺のこと、食べない?
その、えっと……舐める、だけで、満足、してくれる?」


伊野尾ちゃん自身もきっと、今初めて自分がケーキだって自覚して戸惑っているだろうに、必死に俺に対応しようとしてくれている。


「満足する。」

「ほんとに?」

「うん。」

「ほんとのほんと?」

「うん、ほんとのほんと。」

「……うん……じゃあ、いいよ。」


覚悟を決めたような顔で、伊野尾ちゃんが俺の目を見つめた。
嬉しくてたまらなくて思わず抱きしめると、伊野尾ちゃんはなんでもない風に笑ったけど、きっと内心は怖くてたまらないはず。


安心、させてあげなきゃ。


「何かしてほしくないこととか、あったら言ってね。」

「うん……あ、えと、その、舐める時は、ちゃんと、そーゆう前置きがほしいかな……」

「わかった。びっくりしちゃうもんね。」

「あと、俺がケーキだったってことは、みんなには内緒に……」

「もちろん。」

「山田がフォークってのも……山田が嫌なら、」

「別にいいよ、バラして。それで伊野尾ちゃんが安心するなら、メンバーに俺のこと話してもいい。」

「……じゃあ、不安になったら、言う。」

「ん。」


オムライスきっと冷めちゃったね、って立ち上がると、伊野尾ちゃんはそれでも美味しいよ、と笑ってくれた。


こうして、俺がフォークって秘密と、伊野尾ちゃんがケーキって事実が露見してしまったわけだけど、そのあとオムライスを食べたり、ゲームをしたりするのは全く、いつもの関係と変わらなくて。


それにだいぶ嬉しさを感じた。

02*ほんのすこし→←@



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anco(プロフ) - 良すぎました〜!後日談楽しみにしてます☆ (2017年12月1日 19時) (レス) id: 11e9c4165d (このIDを非表示/違反報告)
ひぃψ(`∇´)ψ(プロフ) - いや〜最高です! (2017年11月30日 10時) (レス) id: 510a5838d9 (このIDを非表示/違反報告)
アリー - とっても、おもしろいです!更新頑張ってください! (2017年8月27日 17時) (レス) id: 70a46d44ac (このIDを非表示/違反報告)
りった。(プロフ) - 酢雨様!更新ありがとうございます。ケーキバースのお話なんて中々ないので読んでいて楽しいです。大変だとは思いますが、これからも頑張って下さい、応援してます。 (2017年8月6日 20時) (レス) id: 134476545d (このIDを非表示/違反報告)
はしりん。(プロフ) - 更新待ってましたぁ!(笑)酢雨さんのやまいのはやっぱり癒されます( *´艸`) (2017年8月6日 19時) (レス) id: 0c3d92609c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:酢雨 | 作者ホームページ:___  
作成日時:2017年5月4日 20時

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