三話 ページ3
ある時、偶然に彼女の庭に入り込んでしまった僕はそこで、本をだいて眠っている彼女に出会った。
青い芝生の上に色素の薄い茶色の髪を広げて、すやすやと眠っている少女。
さく、と、一歩芝生を踏みつけると、少女の体がピクリと跳ね、うっすらとその青い瞳が露になる。
「…どちら様で？」
無感情に紡がれた言葉と、冷たいアイスブルーの瞳に射抜かれ、このディオともあろうものが、足を踏み出すのを躊躇ってしまった。
ぎり、と、歯をならしてから、静かに自己紹介をした。
「ディオ・ブランドーだ。今はジョースター家に世話になっている。」
「…ジョースター…ああ、成る程。」
そうは言ったものの、そこに根が生えているかのように動かず、ずっとこちらを見つめたまんまピクリとも動かなくなった。
どうやらこちらが話すのを待っているようだ。
ため息を一つ吐くと、座ったままの彼女の隣に腰を下ろす。
「私は、Aと言います。」
そう言いながら、本に視線を落とし、パラパラと捲り始める。
"A"と名乗った少女の横顔を眺めながら、何か他愛もない話をして居た気がするが、今となってはそんなこと、覚えても居ない。
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東雲出雲(プロフ) - 罠做さん» ありがとうございます！文章が素敵だなんて(*´ー｀*)続編できましたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (
レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲出雲(プロフ) - ランタンさん» ありがとうございます！続編ができたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
罠做(プロフ) - 続編楽しみにしてます！！文章が素敵で読み易かったです、続き気になりますねo(^▽^)o (2015年8月18日 2時) (レス) id: 1a112de355 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン(プロフ) - この話とてもよかったです！続編も頑張ってください！ (2015年8月17日 20時) (レス) id: 751d6d43a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲出雲 | 作成日時：2015年8月15日 11時
