十九話 ページ19
場を、沈黙が支配している。
スピードワゴンさんは忙しなく目の前の彼を"ジョナサン・ジョースター"だと紹介している。
「…えっと…A…、だよね？」
恐る恐る、といった風に問い掛けるジョナサン。
「ええ、確かに。」
無表情のままにそう言うとスピードワゴンさんが額に汗をかいていた。
「私が、Aですが。ジョナサン・ジョースターさん。」
「あ…え、っと…久し振り、だね」
何を今さら狼狽えているのか、最初に戻っただけではないか。
「A…？」
酷く寂しげに揺れる瞳。頼りなく垂れた眉。
ああ、どれだけ変わらないのだろう、彼は。
図体ばかりは、立派になったが。
「立派になりましたね、ジョナサン。」
そう告げると、パアアッ！と、顔を輝かせたジョナサン。
「っ………！Aッ！！」
190を悠に超えるであろうジョナサンが勢いよく抱きつけば、いくら来るだろうと構えていても、二、三歩後ろに下がってしまうのは仕方無いだろう。
「紳士にあるまじき行為ですよ、ジョナサン。」
そう言って咎めてみても、うん、うん、と頷きながらギリギリと抱き締める力が強くなる。
おいおいと感動の涙を流しているスピードワゴンさんと、内臓を絞り出さんとする勢いで私を締め付けるジョナサンの顔に、小さくため息をつき、私は、恐る恐る、彼の成長した背中に腕を回した。
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東雲出雲(プロフ) - 罠做さん» ありがとうございます！文章が素敵だなんて(*´ー｀*)続編できましたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (
レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲出雲(プロフ) - ランタンさん» ありがとうございます！続編ができたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
罠做(プロフ) - 続編楽しみにしてます！！文章が素敵で読み易かったです、続き気になりますねo(^▽^)o (2015年8月18日 2時) (レス) id: 1a112de355 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン(プロフ) - この話とてもよかったです！続編も頑張ってください！ (2015年8月17日 20時) (レス) id: 751d6d43a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲出雲 | 作成日時：2015年8月15日 11時
