十三話 ページ13
カチャカチャ
シルバーのスプーンがカップの縁に擦れて時々甲高い音を奏でる。が、そんなことが気にならないくらいまで落ち込んでいた。
旧友であるジョナサンとせっかく和解できたと思った途端、ディオの琴線に触れてしまったようで。
ジョナサンの場合は、自分の悪いところがわかっていたため、意図的に距離をおいたのだが、今回は何がディオの琴線に触れたのかが分からない。
「はぁ………」
自分でも珍しいほど露骨にため息を吐く。
嗚呼全く、人間の感情ってヤツは厄介だ。
下手に波風をたてないように無表情、無感情で生きていればソレさえもが相手に深く傷をつける事もある。
本当に厄介で、面倒で。
「あああああっ！クソッ…」
ガシガシとブラウンの髪を乱暴にかき回してみても、全く頭の中の霧は晴れることはない。
ぼふりと肌触りのよいシーツの敷かれたベッドに体を倒す。
「何なんですか……もう…っ」
未だに残る"キス"とも言えないような乱暴な行為に酷く傷ついて。
これならばまだジョナサンのように殴ってくれた方がましだ。
ぐるぐると回る頭は酷く懐かしい痛みを伴い、キュウ、と心臓がひきつった気がした。
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東雲出雲(プロフ) - 罠做さん» ありがとうございます！文章が素敵だなんて(*´ー｀*)続編できましたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (
レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲出雲(プロフ) - ランタンさん» ありがとうございます！続編ができたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
罠做(プロフ) - 続編楽しみにしてます！！文章が素敵で読み易かったです、続き気になりますねo(^▽^)o (2015年8月18日 2時) (レス) id: 1a112de355 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン(プロフ) - この話とてもよかったです！続編も頑張ってください！ (2015年8月17日 20時) (レス) id: 751d6d43a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲出雲 | 作成日時：2015年8月15日 11時
