IV ページ6
ああ、嬉しい。
今日は外に出れる。
昨日はぐっすり寝てた。
しかも、外に出れることがとっても楽しみで、緊張までしてしまった。
その所為で昨日何したかは覚えてない。
お兄様に会える日曜日。
あの魔法のかかった扉はすぐに開いた。
待った甲斐があった。
小塔から出て真っ先にお兄様に会いに行くんだ。
待っててね。
シュウside
いつだったか。
大分前に、妹があの塔に閉じ込められた。
なんで今あいつを思い出した？
そう言えば、いつからか出てこなくなった気がする。
一定の期間を空けて一週間だけ出てきていたのに。
あいつが俺らの唯一の妹だったから、とても大事にしていた。
溺愛とか言うのか。
俺だけじゃない。
弟も、みんなだ。
「おいシュウ！ さっさとしろ！」
部屋でベッドの上に横になっているシュウをアヤトが呼んだ。
ああ、そうか。
今日は魔界のパーティーだった。
立ち上がって玄関へ向かう。
______________
玄関に行くと既にみんなが集まっていた。
もちろんユイも。
「みんな揃いましたね。 行きますよ」
レイジが言い、扉へ向かった。
が。
『お兄様？』
聞き覚えのある声に周りを見渡す。
他のみんなも探していた。
ふと、上を見上げると、ひらひらと沢山のレースが付いた黒色の服を着た少女がいた。
「…A…？」
少女はぬいぐるみを持っていた。
白く、綺麗な長い髪も少し浮かび、ひらひらとしている。
『お兄様…お兄様っ！』
地上に降り立った彼女は一番近くにいたシュウに近寄った。
そして抱き締めた。
『やったぁ！ お兄様！』
何年か以来の再会であった。
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しゅり(プロフ) - 続きが気になります！更新楽しみに待ってます！ (2021年2月12日 17時) (
レス) id: 2d9e53b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユッパ - いえいえ、こちらこそ！ とても、面白いですよ。応援しています。 (2019年9月13日 20時) (レス) id: 707a9255af (このIDを非表示/違反報告)
凛猫(プロフ) - ユッパさん» 応援ありがとうございます！ 出来るだけ早く更新できるよう努力致しますので、次の更新まで少々お待ち下さい！ 読んで下さりありがとうございました！ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 18f542a8ee (このIDを非表示/違反報告)
ユッパ - 続きが気になります。更新、頑張ってください！ (2019年9月2日 17時) (レス) id: 707a9255af (このIDを非表示/違反報告)
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