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サリエリは死だった 2 ページ45

サリエリ
『………………。』


サリエリは地面に膝をつき、かつてのAだったものを抱き上げた。



我は死。
そう言っていた自分よりも、『死』になってしまったAの頬に触れた。


冷たい。





サリエリ
『マスター………。』




途端にサリエリの呼吸は荒くなった。




この冷たさは覚えている。
かつてのサリエリのモーツァルト暗殺の噂。

それを口にする人々の、視線、軽蔑。



誰も自分を信じてくれない悲しみで冷え切った、自分の心の冷たさ。






マシュ・キリエライトはぼろぼろと涙をこぼしながら立ちすくんでいた。

ジャンヌ・ダルクオルタは、もう死んでいる(・・・・・・・)彼女の仇を未だなお串刺しにしながら笑っていた。




完全に、即死だった。
別れの言葉も無しに、彼女は死に飲み込まれた。





サリエリ
『我は…死……ではなかった…のか?』





彼女が自分に話しかけてくれない。
彼女が自分に笑いかけてくれない。


どんなに呼んでも、どんなに呼んでも。


Aが振り返ってくれない!!






サリエリは死を恐れていた。

サリエリは、死の冷たさを恐れていた。

サリエリは、死の冷たさにAが飲み込まれることを恐れていた。





サリエリ
『冷たい……。』




サリエリは、Aの身体をきつく抱きしめた。


鎮魂歌など作ってやるものか。
彼女は死んでいない死んでいない死んでいない!





私は自分の胸に手をあてた。



霊基が軋む。
仕方あるまい。

マシュ・キリエライトは息を飲んだ。
止めてくれるな。

気づいたジャンヌ・ダルクオルタは、私を殺そうとしている。
だがもう遅い。

 


サリエリ
『私の望みはーーー』









…………



A
『またやってるよ…。サリエリ〜、クエスト行くから手伝って〜。』


サリエリ
『………ああ、マスター。私はどこまでも共に行こう。』







やり直そう。
君が私の死(存在証明)なのだから。

結局、まいデアはぐだぐだ→←サリエリは死だった



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作品ジャンル:ラブコメ
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てでん - 今更かもしれませんが……どちゃくそ面白かったです (2020年11月15日 0時) (レス) id: 210a21a08c (このIDを非表示/違反報告)
ラブさん - 孔明リリィとイチャコラ(健全) (2020年4月4日 13時) (レス) id: 794297709b (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - ちょっとピンクな展開からギャグになるのが堪らなくおもしろいですッ!!!!!! (2019年12月18日 16時) (レス) id: 6a1031d99d (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - とても今さら感がありますが…金平糖は南蛮貿易の時に入ってきたお菓子ですよ〜… (2019年6月2日 11時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
第一村人 - お疲れ様です!一気読みしたのですがとても素敵なお話で魅入りました!欲を言ってしまえば続編期待してます! (2018年6月24日 1時) (レス) id: 2f2b87b930 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九曜桜(クヨウザクラ) | 作成日時:2017年12月28日 13時

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