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『学校1の美男美女が、初めて

〝同じ視界に入る〟
っていう奇跡が起こったんだぜ？

全員全力で目に焼き付けてたんだって』

｢…は？

あはは、なんだよそれ笑｣

予想外の理由がかえってきて笑ってしまう。

『まじだって笑

ガチで一時期校内で盛り上がった話なんだよ。

藤ヶ谷とAちゃんが隣に並んだら
どうなんのか、どんな感じなのか、って』

｢ほんとかよ、それ笑｣

『そそ、まじだからな？

愛華〜？』

『ん、和哉、なに？』

『太輔と、Aちゃん

とうとう横ならんだな！やべぇよな！』

『いや、ほんとそれ！

もぅーー、今もうちらでその話してたの！

美しすぎた！異次元だった！って』

『ほらな？笑』

｢へぇー笑

シンプルに恥ずいわ。｣

こんな話を聞いても、まだ俺はそこまで
その噂を信じてなかったように思う。

だけど、この会話が

君を意識する最初のきっかけだった。

十分すぎるきっかけ。

〝異次元の2人〟

嬉しいような、恥ずかしいような。

まぁそれでもこの時は、まだ、Aに

特別な感情を抱いているはずなんてなくて、

たまに階段や、廊下ですれ違う時に

あ、Aちゃんだ。

なんて少し意識してたくらいだった。

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