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絶対に終わらせない。絶対に。
「…例えば
Aに死にたい日があって、苦しくて寂しくて泣いているとしたら
今日みたいに予告無く現れて、俺が
Aが死にたいって思ってる気持ちの
その何倍もの愛をあげる
今日の些細な出来事ばかりの連絡をお互いにして、呆れるくらいお互いで笑い飛ばす。
重い、なんて序の口。
要らない、嫌い
この2つをAに言われるまで
俺はAの傍にい続ける。…どう?」
「__あはは、重いね」
「重い?」
「うん、重いよ、苦しい。
でも凄く嬉しい。たーくんが変わんない
自分で自分を嫌いになった時さ、
「それでも好きだよ」って言ってくれる人が隣にいたらこんなに救われるんだね。
辛い時はそばに居てくれる。
無理してる時にはすぐに気づいてくれる。」
「そんないい人じゃないよ」
何としても手に入れたいって、どうしようもない情けない自分に嫌悪感を抱きながらも
抑え切れない感情をぶつけている俺はそんな風に言われるべきじゃない。
「たーくんは暖かい人だよ。
そうだった。真っ直ぐに好きって伝えてくれるんだった。」
「だって好きだし。」
「…私たーくんと向き合いたいなちゃんと。」
「…え?」
「星哉と別れる。」
俺は君を壊れるほど愛してるけど、、
Aにとって俺との幸せな結末なんていらないんだよ。
「…別れなくていい。俺が2番目でいい。」
「でも、…っ」
「それでいいんだ。Aのその言葉だけで嬉しい。」
「…」
「Aの心に穴が空いたら、俺が全部埋めてあげる。
愛してるよ」
愛してるの言葉は苦しい
凄く無垢で綺麗な愛の言葉だけど
この言葉でどこかで誰かが傷ついて
この言葉でAを締め付けるかもしれない。
偽りない想い。
今だけは、どうか今だけは、信じて欲しい。
この愛を。
そしてこの日から俺らは溺れていく。
寂しさと苦しさと嫉妬と愛が重しになって
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作者名:れんり。 | 作成日時:2019年6月9日 11時