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ｶﾞﾁｬ…

まだまだ夏な気がするけど、、

やっぱり秋に近づいてるのが分かる青空。

普段から友達とでも1人でも、よく来るここは、

高校生と言ったら屋上だよね〜？って。
ほぼほぼ意地でお昼に来るところ。

ただ、周りにカップルが多いから…
悲しいね、って言い合いながら女4人でお弁当を食べるのが日課になってる。

端の方まで行って覗き込むとたくさんの出店と
…すっごい人の数。

そりゃ、酔うわ。
人口密度考えたくないもんね、これは。

あ、、

いつもストレートの子じゃん。

今日は巻いてるんだ〜
茶髪の巻き髪ってやっぱ可愛いなぁ

黒、やめようかな。
でもなぁ、毛根大切だからなぁ、、

え、あの子彼氏いたっけ！
気づかなかったー！

私もあんな幸せになりたい、、
高校って案外彼氏出来ないんだけど！なんで！

私たちのクラスのお店、、あれ？どこ？
あ、あれか。いい感じで繁盛してるじゃん。

担任の塚本っちゃんアイス奢りだな。

よっしゃ、ハーゲンにしよ。

下に広がる楽しい光景を人間観察と共に楽しんで、さらに視線を泳がせてると、、

ふと、目に入った男の子。

…いや、目を引いた男の子。

どっかで、、

…あ、この前の男の子だ。

先生から預かった書類を
5組の文化委員に渡さなくちゃいけなくて、

私の教室がある階からあまり出入りすることの無い1つ下の階へ。

文化委員を探すために5組の教室を覗くと、
みんな文化祭の準備をしてて。

｢5組さーん、｣

誰かは気づいてくれるだろうと発した言葉。

その時に、
一番最初に反応して振り返ってくれたのは

すぐ近くにいたあの子だった。

誰よりも髪の長い切れ目の男の子。

…すごく、かっこいい男の子。

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