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毒見役として呼ばれるのは、二回の食事とお昼のお茶会…そして数日に一度訪れる帝の滋養強壮料理を食べるくらい。
また、毒見に加えて食事も以前より豪華になった。
私は問題なく食べられるんだけど、猫猫はよく残している。
…猫猫、痩せてるもんねえ……、
毒の致死量は身体の大きさに比例し、太った分生き残る可能性が高くなる
だからたくさん食べさせられるんだろうけど
『(私達、毒には耐性があるから…致死量を超えても生き残る自身がある)』
しかしどうも周りにはそう思えないらしい。
食べるばっかりで運動もしていないから、そのうち豚になってしまいそう。
「Aは全部胸と尻に吸収されるから大丈夫だろう。問題は私だよ…」
『…い、今…なな何を…って声に出てた!?』
「うん、バッチリな」
『…〜!』
「(素は普通の女の子なんだよなあ…他の奴らが見たら失神しそうだ)」
「猫猫!A!」
私が火照る頬を冷やしていると、部屋の外から名前を呼ばれた。
…壬氏様が呼んでいるそうだ。
猫猫は相変わらず嫌な顔をしているが、立場上従わなければならないため仕方なく行くことにした。
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壬氏様は前と同じような笑みを浮かべている。
…正直、この人の貼り付けた笑みは苦手だ。
猫猫もそう思っているようで、実際今も口元がヒクヒクしている。
「今日はなんの御用でしょうか?」
「これはある武官にもらったものなんだが、味見してくれないか」
『猫猫、これは私がやるよ』
「…わかった」
『(
これは催淫剤入りですね』
「食べなくても分かるのか」
『まあ、よく盛られましたから。害はありませんので、持ち帰って美味しく頂いてください』
「(…よく盛られた…?)もらった相手を考えると素直に食べられないもんだろ」
『ええ、今晩あたりにそのお相手から訪問があるかもしれませんね』
私がそう言うと、壬氏様は何故か不貞腐れた顔をする。
…この人…知っていて催淫剤入りの饅頭を食べさせようとしたの?
思わず眉間に皺が寄った。
「んふっ…ふふふふっ……はー面白いっ」
『用件がお済みでしたら私はこれで…』
「一つ頼みがある。媚 薬を作ってくれないか?」
『(媚 薬を作る、ということは……調薬…!)』
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マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。有難うございます!!あのゼンバヅルさんの方のボードにボード返事しましたので通知来てると思います、ボード返事待ってますね! (1月6日 21時) (レス) id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!ボードで会話、ぜひやりましょう!!いつしましょうか、お返事お待ちしていますね。更新頑張ります^_^ (1月6日 21時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。こんにちは、いつも作品見ています。もしよろしければボードで一緒に会話しませんか?お返事お待ちしています、更新の方も無理せずに頑張ってください☺️ (1月6日 21時) (レス) @page1 id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - なななさん» 明けましておめでとうございます〜!今年も引き続きよろしくお願いします(*^^*)更新頑張りますね! (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 新年おめでとうございます!いやあああ…2024年ですか〜これからも応援してます! (1月1日 0時) (レス) @page16 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:センバヅル | 作成日時:2023年12月27日 18時