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＊
『(何もしなくていいとは聞いていたけど…
この寒さの中、することがないのも苦行ね)』
「さむっ」
「風が冷たぁい…」
侍女達が口々にそう言う。
かくいう私も、その侍女達とくっつき合っているのだが。
『(温石を持っていてこれか…いっそのこと天幕を用意して欲しいわ)』
「見て、あの方が皇太后さまよ」
『随分若々しい方ですね』
「実際若いわよ。だって帝を産んだのがﾋﾟｰ歳の時だもの」
「うげ…」
『(皇太后は…頑張って産んだんだな)』
「あの反対側の空席は？」
「あそこは帝の同腹の弟君の席
弟君の噂は色々と聞くけれど、とても病弱で自室からほとんど出られないらしいわ」
『(なら弟君は執務も行っていないのか)』
「はあ！？地味ですって！？」
桜花の怒鳴り声が聞こえた。
「馬鹿じゃないの？侍女は主に仕えるものでしょ！無駄に着飾ってどうすんのかしら！」
「聞いた？今の」
「見た目が悪いと主が苦労するのよねえ」
どうやら水晶宮の侍女と言い合いをしているようだ。
困ったことに四夫人の侍女達は主人達の代理戦争をしたがるそうだ。
『(主人と言えば……あ、忘れてた)
猫猫、私簪達を置いてくるね』
「分かった、気をつけて」
『はーい』
＊
『(壬氏さまの簪は付けておけって言われているし、置かなくても良かったわよね)』
無事、大量の簪を部屋に置いておくことができた。
ただ…持ち場に戻る途中でもまた簪を渡されるものだから結局簪は溜まっていくのよね…
さっきだって、李白という武官に簪をもらったし。
…まあ腰帯に数本簪がささっていたから義理でしょうけど。
「あら、もう既に沢山もらっているのね」
『！梨花様、お久しゅうございます』
「ええ、お久しぶりね」
『お元気そうで何よりです』
私が言い終わるのと同時に梨花さまが私の髪に何かをさした。
思わず頭を上げると、梨花さまは穏やかに微笑む。
「猫猫にもさっきあげたのよ、だから貴女も受け取ってちょうだい
…用事はそれだけよ。じゃあ、ご機嫌よう」
『あ……、ありがとうございます』
そう言って梨花さまは通り過ぎていった。
後ろの侍女達が複雑な表情をしていたのは言うまでもない。
『(…また簪が増えたわ……)』
＊
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マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。有難うございます！！あのゼンバヅルさんの方のボードにボード返事しましたので通知来てると思います、ボード返事待ってますね！ (1月6日 21時) (
レス) id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます！ボードで会話、ぜひやりましょう！！いつしましょうか、お返事お待ちしていますね。更新頑張ります^_^ (1月6日 21時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。こんにちは、いつも作品見ています。もしよろしければボードで一緒に会話しませんか？お返事お待ちしています、更新の方も無理せずに頑張ってください☺️ (1月6日 21時) (レス) @page1 id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - なななさん» 明けましておめでとうございます〜！今年も引き続きよろしくお願いします(*^^*)更新頑張りますね！ (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 新年おめでとうございます！いやあああ…2024年ですか〜これからも応援してます！ (1月1日 0時) (レス) @page16 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センバヅル | 作成日時：2023年12月27日 18時
