検索窓
今日:180 hit、昨日:703 hit、合計:478,641 hit

28 ページ28






壬氏side




思わずAの姿を凝視してしまう。



雪のように白い肌に唇とまなじりの紅がよく映えるな…



それに加え今日は髪も結っており、大人っぽさが増している。





「(元から綺麗だったが…なんというか、今日はどこか色気がある


普段は可愛らしい雰囲気だからこそ、余計にそう感じてしまうのだろう)」



『…壬氏さま?どうなさったのですか?』



「…っあ……」





Aの一言で現実に引き戻された。



…これは……、どうにも直視できそうにない。





「…これをやる」



『…?』





首をかしげたAの髪に簪をさす。



きっと、今の俺は顔が赤いことだろう。





『…痛いです壬氏さま』



「そうか、今日中はつけておけ」



『?…はい…?』





少し熱い頬を抑えながらAの元を去った。








Aside




壬氏さまは私の頭に何かをつけると、「今日中はつけておけ」と言い残して去っていった。



…頬がほんのり赤色に染まっていた。今日はいつもと違って年相応のような感じね。



そんな事を考えながら玉葉さまの元へ戻る。





『(…あ、そういえば何を付けられたんだろう)』





途中、何をつけられたのか気になり髪にささったそれを抜いて見た。





『(…男物の簪?それも結構高そう

そういえば武官達からも簪をもらったけれど、何か意味があるのかしら)』



「「「あー!」」」



「いいなぁ!」



「羨ましい〜!」



「私も欲しいわ…流石にそんな沢山はいいけど…」





玉葉さまの元へ帰った途端侍女三人に囲まれた。



あげてもいいのだけれど…どう分けたら…?





「もう、早速約束を破ったのね。私だけの侍女じゃなくなったじゃない


…それに、武官からも沢山もらっちゃって…」



『…私は玉葉さまの侍女ですよ…?』





玉葉さまはそう言いながらも簪をつけ直してくださった。



やっぱり、簪には意味があるのかな…



すると、会場中に太鼓の音が響き渡った。





「いよいよね」



「…ていうかA、その簪達どうするの?」



『……あ。』



「完全に忘れてたのね」



「もう部屋に戻る時間はないし…」



『…帯子にでも刺しておきましょうか』



「…それしかないな」



『そうだね…』



「園遊会の途中は暇になるだろうから、その間に部屋に置きに行くといいわ」



『ああ…そうします』





色々ありながらも、ついに園遊会が始まった。




29→←27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (358 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1924人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。有難うございます!!あのゼンバヅルさんの方のボードにボード返事しましたので通知来てると思います、ボード返事待ってますね! (1月6日 21時) (レス) id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!ボードで会話、ぜひやりましょう!!いつしましょうか、お返事お待ちしていますね。更新頑張ります^_^ (1月6日 21時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。こんにちは、いつも作品見ています。もしよろしければボードで一緒に会話しませんか?お返事お待ちしています、更新の方も無理せずに頑張ってください☺️ (1月6日 21時) (レス) @page1 id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - なななさん» 明けましておめでとうございます〜!今年も引き続きよろしくお願いします(*^^*)更新頑張りますね! (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 新年おめでとうございます!いやあああ…2024年ですか〜これからも応援してます! (1月1日 0時) (レス) @page16 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:センバヅル | 作成日時:2023年12月27日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。