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猫猫side
「金も持たず、暴力的で性病持ちも多い
ちびで痩せぎすの醜女なら、そうそう狙われることはないですから」
「連れ込まれたのか?」
「未遂ですよ。代わりに人攫いに拐かされましたけどね
化粧が落ちかけてたんです。ぎりぎり売り物になると判断されたようです
まあ後宮で済んだのはAのおかげですけどね」
「そうだったのか…悪いな、管理が行き届いてなくて」
「別にどうでもいいです
違法の拐かしか合法の口減らしか、買う方には区別なんてつかないです
…というか、私のことはどうでもいいのでAを助けてやってください」
こいつの顔ならいくらか周りの奴らも追い払えるだろう。
Aには申し訳ないが、私は面倒事に首を突っ込みたくない。
そして壬氏を一刻も早く遠ざけたい。
「そのAはどこにいる?」
「あれの中心です」
わらわらと人集りのできている方を指す。
Aは対応しているものの、それ以上の速さで人が集まっているため一向に数が減らない。
…というかAの美貌+笑顔で気絶する者も現れ余計に人が集まっている。
「……。行ってくる」
「どうぞ行ってらっしゃい」
その人は少し顔を顰めて人集りの元へと向かっていったのだった。
壬氏side
「そのAはどこにいる?」
「あれの中心です」
薬屋は人集りができている方を指しながら言った。
その光景に思わず顔を顰めてしまう。
あの美貌だから人集りができるのは分かるが…
「(だとしても多くないか?…何故か気絶している宦官までいるが)
……。行ってくる」
俺がそう言うと、薬屋は少し機嫌を良くした。
…そんなに俺のことが嫌いなのか?それともAを大好きなのか?
「(まあそんな事今はどうでもいい。Aの周りをどうにかしないと)」
そう思い人集りの中に入っていく。
中心には薬屋の言う通りAがいて、沢山の武官に簪を渡されていた。
すでに両手に溢れんばかりの簪があるにも関わらず、武官がいなくなる気配はない。
「皆さん、そろそろ園遊会が始まりますよ。席に戻られてはどうですか?」
笑顔と少しの圧の忘れずにそう言うと、武官達はそそくさと各々の持ち場へと戻っていった。
『…あ。壬氏さま、ごきげんよう。お陰で助かりました』
「……ああ。
(…これは、人集りが出来るのも分かる)」
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マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。有難うございます!!あのゼンバヅルさんの方のボードにボード返事しましたので通知来てると思います、ボード返事待ってますね! (1月6日 21時) (レス) id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!ボードで会話、ぜひやりましょう!!いつしましょうか、お返事お待ちしていますね。更新頑張ります^_^ (1月6日 21時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。こんにちは、いつも作品見ています。もしよろしければボードで一緒に会話しませんか?お返事お待ちしています、更新の方も無理せずに頑張ってください☺️ (1月6日 21時) (レス) @page1 id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - なななさん» 明けましておめでとうございます〜!今年も引き続きよろしくお願いします(*^^*)更新頑張りますね! (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 新年おめでとうございます!いやあああ…2024年ですか〜これからも応援してます! (1月1日 0時) (レス) @page16 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:センバヅル | 作成日時:2023年12月27日 18時