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「「「わあ〜…!」」」



「お綺麗です、玉葉さま」



「紅がとてもお似合いですわ」



「なんて美しいのでしょう」



「(国で一番紅が似合うというのも頷ける)」



『とっても綺麗です…!』





豪華に着飾った玉葉さまを見て、各々が反応する。



侍女の三人に至っては見惚れている。





「ええ、誰よりもお綺麗ですわ」



「ふふふっ、ありがとう


あなた達にはこれを。変な虫がつかないように印をつけておかないとね」





紅娘さまには髪飾りを。そして桜花には両耳に耳飾り、愛藍には耳飾りと髪飾り。



また貴園には髪飾りを、猫猫と私には首飾りをつけてくださった。





『「ありがとうございます」』




そうこうしていると私と猫猫は桜花に捕まってしまった。



…いよいよ(猫猫にとっては)地獄のお化粧の時間だ。



















猫猫side




ついに園遊会当日。



結局化粧をされ素顔がばれた私は、今は公主の面倒を見ている。





「猫猫達のお陰で助かったわ。Aにも後で言わないとね」





温石の件のことだろう。Aが聞いたら喜ぶだろうな。





「お役に立てて何よりです」





すると、そこにある麗人が来た。



言わずもがな、壬氏さまである。





「ごきげんよう、玉葉妃」



「あら、ごきげんよう」



「玉葉妃は本当に紅がお似合いになる


華やかでありながらどこか神秘的なのは翡翠の瞳を持つ玉葉妃だからでしょうね」



「どうもありがとう」



「…ん?さて、公主の様子は」





壬氏さまが此方に近づいてきたので振り返ると、彼は目を見開いて固まった。



まあ化粧をしているからな、誰かわからないのも無理はない。





「…ごきげんよう、壬氏さま」



「あ……あっああ、薬屋か。化粧をしているのか」



「いいえ、していません」



「ソバカスが消えてるぞ」



「はい、消しましたから」



「化粧をして消したんだろう」



「化粧を落としたから消えたんです」



「ん?お前の言っていることはおかしいぞ、矛盾してる」



「(あー、面倒くさい。適当にハイハイ言っとけばよかった)


毎日、乾いた粘土でソバカスの化粧をしていました


今まで壬氏さまが見ていたものが化粧をした顔です


化粧は綺麗にするだけのものではありません」



「何でそんな事をする?」



「知りたいですか?


…路地裏で連れ込まれないようにするためです


花街とは言え女に飢えたやつもいます」




27→←25〈園遊会〉



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マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。有難うございます!!あのゼンバヅルさんの方のボードにボード返事しましたので通知来てると思います、ボード返事待ってますね! (1月6日 21時) (レス) id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!ボードで会話、ぜひやりましょう!!いつしましょうか、お返事お待ちしていますね。更新頑張ります^_^ (1月6日 21時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。こんにちは、いつも作品見ています。もしよろしければボードで一緒に会話しませんか?お返事お待ちしています、更新の方も無理せずに頑張ってください☺️ (1月6日 21時) (レス) @page1 id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - なななさん» 明けましておめでとうございます〜!今年も引き続きよろしくお願いします(*^^*)更新頑張りますね! (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 新年おめでとうございます!いやあああ…2024年ですか〜これからも応援してます! (1月1日 0時) (レス) @page16 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:センバヅル | 作成日時:2023年12月27日 18時

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