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「私には翡翠の瞳も淡い髪もなくてよ」



「………。他のものがあれば問題ないかと


それだけの大きさはもとより、張り・形は至宝です」



『ちょっと耳を貸していただけますか?』



「え?ええ…」



『〜〜、〜〜〜〜。〜〜〜〜〜、〜〜〜〜〜、〜〜〜


…それでは明日の早朝に辞させていただきます』





梨花妃への置き土産は、かつて遊郭の小姐たちから教わった秘術である。



残念ながらそれを実践する機会はほとんどなかったけれど…







その後の翡翠宮にて、一時帝の御通りが極端に減った。





「ふう〜、やっと睡眠不足から解放されるわぁ」



『「……」』





Aと猫猫が目を泳がせたのは別の話である。



















「わあっ、美味しそう〜!いつもありがとう猫猫、A!


お茶会のたびに点心を分けてくれるなんて、A達の先輩たちすごく優しいね!」



『そうだね』



「…」





いつものように小蘭もところへ点心を持っていくと、彼女にそう言われた。



…まあ、優しいのはそうなんだけど…猫猫はもらいすぎて大変だね。優しいからこそだろうけど





「あっそういえば知ってる?」



「え?」



「宮中の女官が、女嫌いで有名な堅物武官を落としたらしいよ」



『…え、どうやったの?』



「媚 薬を使ったんだって」





…媚 薬……、絶対壬氏さまに渡したやつじゃない…。



あの人…何をしているんだ…?





「Aと猫猫、どうかした?」



『や、何でもないよ』



「多分関係ない、多分」





これは、半分自分への言い聞かせだっただろう。








そして今度は医務室。





『「おはようございます」』



「おお、嬢ちゃんたち。今日はどうしたんだい?」



「ちょいと内密の相談がありまして」



「なんだい?」



『これです!』





籠の中に入れてある松茸を見せる。



医官さまの目が輝いた。





「おお!初物の松茸じゃないか!」



『お好きなようで良かったです』



「炭がいるな、あと(ひしお)と塩も用意しよう!」





何だかんだで医官さまとはすっかりいい関係を築いている。



三人でいそいそと松茸を食べる準備を始めた。





「はあ〜たまらんねえ…」



「そろそろ良さそうです」



『わあ…』



「…どうぞ」



「あーん……おいしい!」




「ほらA、あーん」


『ん、美味しい…!猫猫もあーん』



「あー…、おいしい…!」




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マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。有難うございます!!あのゼンバヅルさんの方のボードにボード返事しましたので通知来てると思います、ボード返事待ってますね! (1月6日 21時) (レス) id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!ボードで会話、ぜひやりましょう!!いつしましょうか、お返事お待ちしていますね。更新頑張ります^_^ (1月6日 21時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。こんにちは、いつも作品見ています。もしよろしければボードで一緒に会話しませんか?お返事お待ちしています、更新の方も無理せずに頑張ってください☺️ (1月6日 21時) (レス) @page1 id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - なななさん» 明けましておめでとうございます〜!今年も引き続きよろしくお願いします(*^^*)更新頑張りますね! (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 新年おめでとうございます!いやあああ…2024年ですか〜これからも応援してます! (1月1日 0時) (レス) @page16 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:センバヅル | 作成日時:2023年12月27日 18時

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