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＊
『(まあ気付かれるよね)』
「今日も帰るなりナメクジでも見るような目をされたと…
悦に浸りながら報告されました」
その言葉を聞いて背筋がゾッとした。
隣にいる猫猫も身震いをしているようだ。
「……以後気をつけます」
「ええ。そんな姿の壬氏さまを免疫のない人間が見たら後処理が大変なので」
『(あの人の付き人というのは苦労が絶えないのね…)』
「いましたよ、あれです」
高順さまが指差す方を見る。
そこには、月の下で舞う女性の姿があった。
…にしても、あれはまるで……
『「月下の芙蓉」』
「勘がいいですね。彼女は芙蓉妃、来月功労として武官に下賜される姫です」
＊
「そういえば最近元気がなかったねぇ、芙蓉妃。繊細な姫だから…
御目通りの時に舞踏で失敗して、それ以来部屋に籠もりきりで
小さな属国の第三公主だって聞いてるけど、入内から二年御手付きもなしだ
まあ今度下賜される先は幼馴染みの武官だと聞いてるし…幸せになれればいいけどね」
『(…ああ、そういうこと)』
夢遊病とはよくわからない病気だ。寝ているのに起きているような動きをする。
原因は心の軋轢であり、薬では治せない。
妓楼にいた夢遊病患者は朗らかで詩歌のうまい妓女だった
身請け話も持ち上がるほどだったが、それは破談となる。
取り憑かれたように毎晩妓楼を散策し始めたからだ。止めようとした楼主は爪で肉をえぐられた。
翌日妓楼の者は皆不審な行動に詰め寄った。すると妓女は…
＿＿＿＿＿「あら、皆さんどうしたの？」
『本人は昨夜のことを、一切覚えていませんでした』
「それでどうなった」
「何もありません。身請けが破談になった後、徘徊はなくなりましたので」
「つまり身請けが嫌だったのかしら？」
「おそらくは」
『相手は大店ですが、妻子どころか孫までいる身分でした。
極端な気持ちの高ぶりの後に徘徊することが多かったので、気を落ち着かせる薬や香を配合しましたが…
どれも気休めにしかなりませんでした』
「ふーん」
「結局その妓女には新しい身請け話もなく年季が明け、この話は終わりです」
「本当にそれで終わりか？」
「はい」
「本当に？」
『…終わりです。それでは仕事に戻りますので』
不発だった…、という声が聞こえたような気がしたが…気の所為だと思うことにしよう。
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マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。有難うございます！！あのゼンバヅルさんの方のボードにボード返事しましたので通知来てると思います、ボード返事待ってますね！ (1月6日 21時) (
レス) id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます！ボードで会話、ぜひやりましょう！！いつしましょうか、お返事お待ちしていますね。更新頑張ります^_^ (1月6日 21時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。こんにちは、いつも作品見ています。もしよろしければボードで一緒に会話しませんか？お返事お待ちしています、更新の方も無理せずに頑張ってください☺️ (1月6日 21時) (レス) @page1 id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - なななさん» 明けましておめでとうございます〜！今年も引き続きよろしくお願いします(*^^*)更新頑張りますね！ (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 新年おめでとうございます！いやあああ…2024年ですか〜これからも応援してます！ (1月1日 0時) (レス) @page16 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センバヅル | 作成日時：2023年12月27日 18時
