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*
「それでは行ってきます」
『行ってきます!』
「はい、頑張ってね」
『(これから調薬が出来ると思うと嬉しくてたまらない…!)』
猫猫もいつもより上機嫌だ。
…頭に猫の耳が見える…本当に猫みたい。
「(大変気に食わないが、今回の媚 薬の話は興味を持つのに十分だった)」
『…あ、ここだね医務室!』
「そうみたいだな」
「お待ちしておりました」
『(…あ、あのときのヤブ医者さん…とあの人は?)』
「はじめましてAさま、猫猫さま。
『(武官っぽいけど…ここにいるってことは宦官なのね)』
「以後お見知りおきを」
「どうも」
『よろしくお願いします、高順さま』
武官のような宦官は、
彼は壬氏様と違って頼りになりそうだ。
…いや、別に壬氏様が駄目とかではない。高順さまが頼りになりそうなだけだ。
「こちらへどうぞ」
『「はい」』
さっきから気付いていたが、医官が何やら気に食わない顔をしている。
自分の
あと、目があったら頬をポッと赤くするのやめてほしい…
とりあえず微笑んでおいたけど…宦官はわからないからなあ…
「
『…!』
そこは、薬草が壁一面にしまわれていた。
どこを見ても薬草、薬草、薬草。
興奮は収まらず、ついには猫猫と一緒に踊りだしてしまった。
「その踊りは呪いか何かか?」
『…あ、壬氏様!ありがとうございます…!』
「…?はあ…喜んでくれたようで良かった…」
*
「木簡が書物として使われる中、こうして紙をふんだんに使えるのは贅沢だな」
『そうだねえ。…媚 薬と言えば、あとは……あ。
すみません、次は一番上のあれを』
「はい」
そういえば壬氏様は…と思い横を向くと、ただ微笑みながら突っ立っていた。
…高順さまはあんなに働いているのにその上司と来たら……
何もしないのなら仕事に戻ればいいのに…
「Aさま、これでいいですか」
『ありがとうございます!』
「これでお望みのものが…」
『……これだけだと足りません…』
*
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マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。有難うございます!!あのゼンバヅルさんの方のボードにボード返事しましたので通知来てると思います、ボード返事待ってますね! (1月6日 21時) (レス) id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!ボードで会話、ぜひやりましょう!!いつしましょうか、お返事お待ちしていますね。更新頑張ります^_^ (1月6日 21時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。こんにちは、いつも作品見ています。もしよろしければボードで一緒に会話しませんか?お返事お待ちしています、更新の方も無理せずに頑張ってください☺️ (1月6日 21時) (レス) @page1 id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - なななさん» 明けましておめでとうございます〜!今年も引き続きよろしくお願いします(*^^*)更新頑張りますね! (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 新年おめでとうございます!いやあああ…2024年ですか〜これからも応援してます! (1月1日 0時) (レス) @page16 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:センバヅル | 作成日時:2023年12月27日 18時