No.87 ページ41
.
「俺が見たことあるインゲニウムはそんな顔じゃなかったけどな。お前ん家も裏じゃ色々あるんだな」
「轟くん…A…………！？(あれ…！？)」
「「「！！」」」
焦凍が出した大氷壁が切り刻まれた。
「己より素早い相手に対し自ら視界を遮る……愚策だ」
「そりゃどうかな」
『…！！』
向かってきたナイフを咄嗟に掴んだ。…でも一つしか掴めず、もう一つのナイフは焦凍の腕に刺さってしまった。
「！？」
『…っ！』
「お前達も良い…」
上から来る普通！？
……って…
『出久！！』
出久がステインを地面へと引っ張る。
「なんか普通に動けるようになった！！」
「時間制限か」
「いやあの子が一番後にやられたハズ！俺はまだ動けねえ」
ステインは出久を振り払って着地した。
「下がれ緑谷！」
「ひえ！」
『血液型だよ！O・A・AB・Bの順に奪える時間が少ない！』
「…正解だ」
「わかったとこでどうにもなんないけど…」
「さっさと二人担いで撤退してえとこだが…」
『氷も炎も避けられる程の反応速度。…私が一度にワープさせられるのも私含めて4人だけだし…
次ワープ使ったらもう私動けなくなるから…
プロが来るまで近接を避けつつ粘るのが最善だと思う』
「轟くんは血を流しすぎてる。僕…とAが奴の気を引き付けるから後方支援を！」
「相当危ねえ橋だが…そだな。三人で守るぞ」
「3対1か……甘くはないな」
出久と私が飛び出す。と同時に焦凍が炎を放った。
『！出久！！』
間に合わない…！！
「ぎゃ！！」
出久の足が刀で少し切れた。
ステイン、さっきまでと動きが全然違う…！！
出久に気を取られていると、私の方にもナイフが飛んできた。
『…ッ…！』
頬を少し掠る。でも治癒する隙が無い！
ステインが私の血を舐めようとしたが、それはなんとかかわした。
「やめてくれ……もう……僕は……」
「っ…やめて欲しけりゃ立て！！！」
ステインが血を舐め、出久が身動きを取れなくなった。
「ごめんっ…！」
『大、丈夫…って！』
一瞬のうちにステインが間合いに入ってきたが、なんとか避ける。
「なりてえもんちゃんと見ろ！！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
センバヅル（作者のログインしていないアカウントです） - こちらの方もコメントしてくださりありがとうございます😊そう言って頂けてとても嬉しいです！ (1月14日 13時) (
レス) id: e516fa0de5 (このIDを非表示/違反報告)
みよ - 作者様、、天才すぎませんか (1月13日 18時) (レス) @page38 id: 75e241bf32 (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - 鈴仙さん» コメントありがとうございます！そんな…滅相もないです！！！（すごく嬉しいです！！！） (12月31日 15時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
鈴仙 - もしもし作者さん､､､､めっちゃいい小説作ってくださりありがとうございます。 (12月31日 15時) (レス) @page11 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル（作者のログインしていないアカウントです） - イアさん» こちらこそイラストを描いてくださりありがとうございます✨応援ありがとうございます、これからも頑張りますᕙ(*´∀｀)｡*ﾟ+ (12月4日 16時) (レス) @page39 id: e516fa0de5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：センバヅル | 作成日時：2023年11月15日 20時
