完全無欠の美少女は。2【僕のヒーローアカデミア】

No.61 ページ15

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「お前浮かす奴だな丸顔」






「まるっ……」






「退くなら今退けよ。「痛ぇ」じゃすまねぇぞ」







「おっかねぇー」






『…お茶子ちゃんが退くなんて選択しないと思うけどなぁ』







《START！》






「退くなんて選択肢ないから！」






…だよね。まあそう来れば向こう＿勝己くんは回避じゃなくて追撃する





ただ…最初の一撃が「右手の大振り」だと分かっててもそう簡単には反応できない。






お茶子ちゃんは勝己くんの攻撃をモロに受けてしまった。






「じゃあ死ね」






煙幕の下から体操服が見える。勝己くんはそれを押さえたが……お茶子ちゃんではなかった。






《上着を浮かせて這わせたのかぁ、よー咄嗟に出来たな！》






「(ここで浮かしちゃえば！)」






BOOOM






勝己くんが爆破でお茶子ちゃんを遠ざけた。






「見てから動いてる…！？」






「あの反応速度なら煙幕はもう関係ねぇな…コエー」






『触れなきゃ発動できないお茶子ちゃんの"個性"…勝己くんの反射神経には分が悪いね』






《麗日間髪入れず再突進！！》






「おっせえ！」






突っ込んでくるお茶子ちゃんはまた爆破される。






「おらあああああ！！！」






お茶子ちゃんはそれでも怯まずまた突っ込んでいく。





「お茶子ちゃん…！」






「爆豪まさかあいつソッチ系の…」






皆は見てられないというような顔をした。響香ちゃんなんかは顔を塞いで試合を見るのを放棄している。






《休むことなく突撃を続けるが…これは……》






「………あの変わり身が通じなくてヤケ起こしてる」






その間も絶え間なく爆破は続く。






「なァ止めなくて良いのか？大分クソだぞ…」






そうプロヒーローの一人が言ったが、






「………」






セメントス先生は試合を続行するつもりらしい。






……セメントス先生はアレ(・・)に気が付いてるみたいだね。






「見てらんねぇ………！！





おい！！それでもヒーロー志望かよ！そんだけ実力差あるなら早く場外にでも放り出せよ！！」






痺れを切らしたプロヒーローがそう言った。






「女の子いたぶって遊んでんじゃねーよ！！」






「そーだそーだ！」






その声を合図にブーイングがあちらこちらから上がり始めた。






《一部から…ブーイングが！》








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