story53 ページ7
佐久間「よ、よぉ…」
苦笑いしか出来ない。
A「佐久間君のお家って学校の近くじゃなかったっけ？」
佐久間「ん…まぁ…」
言い訳のしようがない。
秋・狩屋「…」
狩屋「…あっ！急用思い出した！ごめん、帰る！佐久間先輩、さよなら」
と言い、一礼をすると走って帰って行った。
A「えっ！？ちょっ…マサキ！？」
秋「…あっ！ごめん！私も急用思い出したから帰るわ。バイバイ」
と言い、木野も帰って行った。
A「え？ええ！？」
もしかして、狩屋と木野は察してくれたのか…？
A「行っちゃったね…」
少し困った様な顔をして微笑んでいる。
言わないと…。
佐久間「あのっ…さ…」
―ﾐｰﾝﾐﾝﾐﾝﾐﾝ…
A「蝉って元気だよね〜」
佐久間「そ、そうだな…」
蝉、後で唐揚げにしてやる。
A「ねぇ、佐久間君。どうしてここに居るの？もしかして、誰か待ってた？」
佐久間「その事なんだけどさ…」
A「ん？」
チャンスだ。言わないと…。伝えないと…。絶対に伝えるんだっ…！
佐久間「篠音。お前を待ってた」
A「え？私！？ごめん！何か約束してたっけ！？」
佐久間「いや。篠音に用があって…」
A「そっか！用って何？」
佐久間「…」
―ﾐｰﾝﾐﾝﾐﾝﾐﾝ…
A「…佐久間君？」
佐久間「篠音の事が好きだ！俺と…俺と付き合ってください！」
A「…え…？」
2人の間に沈黙が流れる。
―ﾐｰﾝﾐﾝﾐﾝﾐﾝ…
佐久間「…い、嫌だよな！俺なんかに告白されても…！…ごめん…」
耐え切れなくなり口を開いたが、超ネガティブ発言。
俺ってどこまでヘタレなんだ…。
―ﾊﾞﾌｯ
え？何？何が起こった？
篠音が俺に抱き付いている。
佐久間「篠音！？///」
A「私も…私も好き…。大好き…」
佐久間「…え…？嘘…」
耳を疑った。幻聴？
A「嘘じゃないよ…」
俺の服を握る力が強くなった。
佐久間「じゃ、じゃあ…もう1回だけ言うぞ…？」
A「うん…」
佐久間「篠音の事が好きです。俺と付き合ってください」
A「…はいっ！＾＾」
俺は篠音の頬にキスをした。
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作者名：亜夢菜 | 作成日時：2013年9月15日 17時
