愛されｶﾞｰﾙ! 【ｲﾅｲﾚ&ｲﾅGO】≪２≫ (ページ6)

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story52【佐久間side】ページ6

蒸し暑い体育館で終業式｡

…ったく｡話が長いんだよ｡

でも、校長の話を聞いている奴はほとんどおらず、それぞれ個々に話をしてザワザワしている。

皆､夏休みが始まるから浮かれてるんだろうな｡

俺も本来は浮かれ組だっただろう｡しかし､浮かれている場合じゃない｡

俺は決めたんだ｡今日､篠音に告白すると｡

前回は失敗したが､今回は失敗なんてしない｡

篠音に俺の気持ちを聞いて欲しい｡早く…伝えたい｡

―ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ…
只今心拍数160｡
通知表が渡される｡ﾔﾊﾞい｡どうしよう｡

先生「佐久間君」

佐久間「はい…」

神様､仏様､ご先祖様｡良い結果でありますように…｡ｱｰﾒﾝ｡

佐久間「良かった…」

5段階評価で殆ど5｡良かった｡本当良かった｡ありがとう｡神様､仏様､ご先祖様｡

通知表も渡されたし､心拍数も通常に戻ってるだろう｡

―ﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸ…
oh…｡さっきの2倍の速度で脈を打っている｡どうしよう｡死ぬ｡

手が汗ばんでる｡喉乾いた｡ﾄｲﾚ行きたい｡心臓破裂しそう…｡

先生「結果が悪かった人は､ちゃんと夏休みに復習しておいて下さい｡有意義な夏休みを過ごして下さい｡それでは終わります」

生徒「きりーつ､礼」一同「さよならー」

ﾀﾞｯｼｭ｡超ﾀﾞｯｼｭ｡

篠音より先に篠音の家の近くで待機するという計画｡うん､我ながら素晴らしい｡

佐久間「はぁっ…はぁっ…」

―ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ…

暑い｡全身熱い｡鼓動も呼吸もかなり乱れている｡
汗で髪の毛と制服が､身体にﾍﾟｯﾀﾘとくっついている｡

落ち着け｡落ち着くんだ｡

佐久間「すぅ…はぁ…」

深呼吸をしたら鼓動も呼吸も通常に戻って来た｡

それにしても､なかなか来ない｡少し焦り過ぎたか…｡

俺は鞄からスマホを取り出しゲームを黙々とした｡

―10分後―

A「あはは!」

っ!?この声は篠音!

また身体が熱くなった｡

秋「…でね!円堂君がさぁ～…」

狩屋「さすがだわｗ」

…え!?何でｱｲﾂらが…あっ!そうだっ!篠音はいつも木野と狩屋と一緒に帰ってるんだった…｡
すっかり忘れてた…｡

ﾔﾊﾞい｡もうすぐ見つかる…。
何か策を考えないと…。

A「あれ？佐久間君っ！？」

どうしよう…＼(^o^)／