story47【秋side】 ページ1
―ｼｬｯ
カーテンが開き、太陽の光が部屋に差し込んだ。
夏未「朝よ。起きなさい」
茜「おはよぉ〜」
考え事をして、なかなか寝付けなかったからすごく眠い。
秋「おはよう」
春奈「おはようございます〜…むにゃ…」
葵「おはようございます！」
塔子「ファアァ…」
夏未「Aさん、リカさん、水鳥さん。朝よ、起きなさい」
A「…朝…？…んっ！眩し！」
冬花「おはよう、Aちゃん＾＾」
A「おはよ〜＾＾」
昨日からAに避けられている。理由は分かっている。
秋「おはよう、A」
A「おはよ…」
秋「っ…」
ぎこちない挨拶に胸が苦しくなった。いつもみたいに笑顔で言ってよ…。
塔子「リカ！いつまで寝るつもりだ？早く起きろ！」
リカ「んん〜…ダーリーン〜♪」
塔子「夢の中だな…(笑)」
夏未「そのうち起きるでしょ。先に朝食を食べましょう」
塔子「そうだな。行こ行こ！」
…―朝食後
Aに話さないと…。
秋「A」
A「何？」
秋「話があるの。ちょっと良いかな？」
A「うん…」
―ﾎｯ…
話を聞いてくれる事が単純に嬉しかった。
秋「好きな人の事、黙っててごめん…」
A「何で黙ってたの？」
秋「Aの事だから、私の事優先してくれそうで…」
A「当たり前じゃん！親友でしょ！？」
『親友でしょ！？』この言葉が嬉しかった。
秋「ごめん、ごめんね…。私、あんまり恋愛なんてしないから言うのが照れくさかったって言うのもあるんだけど、Aには自分の好きな人の為に頑張って欲しいの…」
私は涙を流しながら、自分の気持ちをAに伝えた。
A「秋、泣かないで？私の方こそごめんね…。私の事考えてくれてたのに…」
秋「A…」
A「好きな人出来て良かった。応援するから頑張れ＾＾」
秋「…ありがとう＾＾」
嬉しかった。許してくれた事。応援してくれる事。
そして何より…―
親友と言ってくれた事。
この子が好かれる理由。可愛いからだけでは無い。
純粋だから。優しさで満ち溢れてるから。この子の隣は落ち着くし癒される。
誰にも取られたくない。
だけど…―
佐久間君に譲らないといけない。そうなる日は遠くない気がする。
Aを取られるのは嫌だけど、佐久間君になら任せれる。
でも、もう少しだけこの子の傍に居させて。
この子は、世界でたった1人の大切で大好きな私の―親友だから…。
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作者名：亜夢菜 | 作成日時：2013年9月15日 17時
