離れられないからそばに居て【西侍】

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結局、朝になるまで寝れへんかった俺は朝になって帰ってきた淳太くんに『お帰り』の代わりにペチペチっと淳太くんの背中を叩いた。いきなり殴られて慌てる淳太くんは置いといて俺はすぐ部屋に入って寝ている濱ちゃんを抱っこして出た。


「え、寝てんのに何で連れてくるん」
「アホ！はまちゃんの顔見てみぃ！？」
「は？……え、顔…泣かした！？」
「お前のせいやんけえええ！」


俺やなくてお前が泣かしたかんな！？と俺が叫んでるとピクリとなったはまちゃんが恐る恐る目を覚めた。すると、淳太くんはすぐ優しい笑顔ではまちゃんのほっぺたをナデナデして、『おはよう』と言う。


「っ……うぅ……ふえっ、」
「え、は、は、はまちゃん！？どないしたん？え！？」


淳太くんを見てまたもや泣き出したはまちゃん。そして焦る淳太くん。そりゃそうや。目覚めた途端顔見て泣くんやもん。でもな、中間さんよぉ、これは昨日からや。昨日からずっと泣いてんねん。


「こないって、おもった、っぅ、じゅんた、はまちゃ、きらいなった、おもっ、た」
「俺がはまちゃんのこと嫌うわけないやんか…ほな、おいで？」


淳太くんにぎゅうって抱き着いて泣きじゃくったはまちゃんやったけど、淳太くんがずっとよしよししてたらいつもの可愛ええ笑顔に戻った。俺とも結構仲良くなったと思うたけど、やっぱりはまちゃんには淳太くんが一番やな。ちょっと寂しいな。


「ねぇのんすけ」
「んー？」
「きのぉ…ね、いっしょにおってくれて、ありがとぉ」


俺かて仕事がおるから帰らなきゃね、と玄関で出る準備をしてた俺の手をそっと握って、ふにゃふにゃ笑うはまちゃんを見て寂しい気持ちもくそも全部ぶっ飛んだ。
やっぱりはまちゃんは笑顔が一番ええわ。



終わり


◆

何かごちゃごちゃになった、んへへ
　
　

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