離れられないからそばに居て【西侍】

黄+紫+桃　またもや、おるすばん ページ4

もうすぐ濱ちゃんの誕生日なのに
何か泣かすエピソード浮かんできちゃった
久々のおひさまシリーズ

◆


『はまちゃん。淳太な、お仕事で今日は帰られへんの。でも仕事終わったらすぐ行くから今日は望とねんねしてて？』


淳太くんからいきなり電話かかってきて『はまちゃん見てくれる？』と言うから急いで来たものの…淳太くんはおらんし、インタホンで俺がどんなに言うても『しらないひとは、おうちだめ！』と言ってドア開けてくれへんはまちゃんとか…いろいろ大変やったけど、インタホンの画面に俺の顔が見切れてたんか、俺がちょっとしゃがんでたら『あー！のんすけ！』とすぐドア開けてくれてん。
久しぶりに顔を見るはまちゃんはクリスマスに俺と照史くんがプレゼントしたルドルフの服を着てた。可愛いっ！と抱きしめたら相変わらずのふわふわスマイルでぎゅうぎゅう抱きしめ返してくれた。
とにかく淳太くんに電話したらはまちゃん替わってって言って…今日は俺とねんねして、と。
せやけど…


「…」


さっきからソファに体育座りして膝に頭をうずめているルドルフさん。


「はまちゃん、ねんねしよーや」
「……じゅんた、まつの」
「ええ…」


もう１０時やで？淳太くんから聞いた話やと、８時なったらすぐ寝ちゃうって言うたけど…


「ずっと、いっしょ…て、ゆった」
「ん？」
「じゅんた…はまちゃと、ずっと…いっしょにっ、おるって、ゆったからっ」


そう言いながら目がうるうる。涙が零れそうになった目を見たら俺まで泣きそうになってまう。


「ひとりに、しないって…っ、ヒック、ゆった、から、」
「ちょ、はまちゃん…！」


ずっと溜まっていた涙が零れ落ちる。そして泣き出してしまったはまちゃんを抱っこしてずっとあやしても、中々泣き止んでくれず…ほぼ１２時に近くなる頃に泣き疲れて眠ったはまちゃんは寝ながらも何回も、何回もうなされた。


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