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いろいろあったけれど、結局一緒にいると楽しくなる。さっきの火が散るような神経戦を繰り広げたとは思えないぐらいゲラゲラ笑い合う楽しい食事が続いた。
「…。」
しかし、中間はさっきから若干ぼーっとしている濱田が気になって箸も止めてしまった。
「濱ちゃん？」
「……うん？」
「大丈夫？」
「うん、だいじょーぶ」
いや、自分大丈夫ちゃうがな。多分もう腹も一杯になったんだろうし、店の中はちょうど暖かいからそろそろ眠気がさしているんだろう。
口では大丈夫だと言ってたが、さすがに眠気には勝てないだろう。濱田はウトウトし始めた。首ががっくんとなってまた顔を上げて目をゴシゴシ擦ったりするけど、またうつらうつらしているその様子が、他のメンバーも気になるのか、濱田の顔を覗いていた。
「濱ちゃん、」
「んぅ、…じゅ、たぁ、」
「ん〜？」
「ねむ…」
「だろぉな。そろそろ帰る？」
「ううん、……ん…ふあぁ…、おれぇ、ちょっと…」
呂律も回らないぐらい睡魔に飲まれてうつらうつらしている濱田は中間に体を寄せて、俯いたまま中間の肩に頭を乗せた。その行動に年下組が驚いた目をしたが、中間は自然と濱田の肩をしっかりと片腕で抱きしめた。
「濱ちゃん、送ったるから行こうか」
「んん…、」
「嫌なん？」
「もっと…おる…」
「ふふ、寂しいんか」
「……うん、さみしぃ」
「ならしゃぁないな」
自然なやり取りに開いた口が塞がらない年下組に、桐山はクスクス笑った。中間にはさりげなく甘えたさんになる濱田の姿はいつ見ても可愛いなんて口には絶対出さないけど。
「みんな食べ終わったら起こしたるわ。寝ぇな？」
「…うんっ」
「でもこのままやと首痛むよな。よし、ちょっと待って……、ほら、ここ」
中間は少し離れて、自分の太ももをポンポンと叩いた。濱田は眠そうな目を擦りながらも体を倒してそこに頭を乗せた。相当眠かったのかすぐ寝息を立て始めた濱田の頭を、中間は優しく撫でながら微笑んだ。
「くっそ、負けた」
ぼそっと藤井がつぶやく。年下組は無言で頷いた。
「もうちょっと早く産まれてたら良かった…俺かて濱ちゃんと同期になりたかった！」
悔しそうにビールをがぶ飲みした小瀧がむせて、ビールを散らかし怒られたり、みんなで笑ったりしている騒がしい雰囲気の中、濱田だけはむにゃっと寝言を言って幸せそうな顔で眠っているだけだった。
終わり
◆
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しずく(プロフ) - さんごさん» コメありがとうございます！そしてリクエスト頂きました！実は、しずく本人がエイトさんに関してあんまり詳しくないんですが濱ちゃんが先輩たちに可愛がれる所はぜひ書きたいのでｗ←頑張ります！(>▽<) (2017年3月8日 20時) (
レス) id: 314b7862b6 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - すいかさん» コメありがとうございます！「さくら、さくら」は私個人的にも結構好きな話です>▽<頑張ります！(>ω<)！ (2017年3月8日 20時) (レス) id: 314b7862b6 (このIDを非表示/違反報告)
さんご - いつも楽しく読まさせていただいています！！ リクお願いします！エイトのメンバーに可愛がられる�陲舛磴鵑�みたいです！細かいシチュエーションなどはおまかせします。これからも更新頑張ってください！ (2017年3月8日 18時) (レス) id: 2b1265342e (このIDを非表示/違反報告)
すいか - 桜の話が大好きで度々読み返しております。更新楽しみです！ (2017年3月8日 14時) (レス) id: bd8e1c38ff (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 紫苑さん» いえいえ、リクエストくださって本当にありがとうございます！ふわふわな濱ちゃん好きなんです(´艸｀*)これからも頑張ります！(>ω<)ゞ (2017年2月25日 23時) (レス) id: 314b7862b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しずく | 作成日時：2017年2月4日 16時
