ひたすら愛される流星くん５ (ページ10)

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取られたくないの(桃×青) ページ10

(桃)

むくぅっと膨れっ面の流星。

『さっきからなんでむくれてるん〜？」

「………ふんっ、」

『流星、言うてくれなわからんよ』

「………望が、悪いんやもん、」

『え、俺なんかした？』

「……分からんのやったらいい、もう寝る」

『え、ちょっと待ってちょっと待って！このままは嫌や。教えてくれへん？』

寝室に行こうとする流星を後ろから抱きしめる。

『流星、お願い。教えてくれへん？』

流星が俺からのお願いに弱いの知っててわざとちょっと甘えるように聞いてみたら、もじもじしながら話し出してくれた。

「………望、ぎゅ、してくれんかった」

『ぎゅ？』

「……手広げて待ってたのに、望、ぎゅってしてくれんかった」

リハの時してくれたのに…なんて付け足して、ぼそぼそと拗ねたように話す流星の可愛い理由に思わず頬が緩んでしまう。

きっと、さっきのカウコンのことやろう。

『ふふ、それでご機嫌ななめやったん？』

「……もお、笑わんといてっ」

『ごめんごめん。流星が可愛くて。ぎゅ、しよ？』

くるりと流星の身体を回転させて前から抱きしめる。

おでこをコツンとしながら、流星に聞いてみた。

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